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市場概況<2015年12月第4週>

~大納会、日経平均は4年連続上昇~
12月21日から31日までのマーケットは、クリスマスや年末に向けて、市場参加者が少なく全般的に動きにくい様相でした。前週、米FOMCが利上げを決定したことでマーケットの不透明要素のひとつ が払しょくされ落ち着きムードもありましたが、原油相場へのリスク姿勢は根強く注視されました。そんな中、米週間在庫統計で原油在庫が大幅減少しているなどの好材料が伝わると原油が買い戻され、欧米株は上昇へとつながりました。ドル/円は、徐々に円高方向へ推移。

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2015年の日経平均株価は、前半は概ね好調で6月24日終値は20,868.03円と年初来高値を更新し、その後は、チャイナショックや米利上観測を受けた新興国への影響が懸念され、9月29日終値で16,930.84円まで下落しました。しかしまた持ち直し、大納会(30日)では、19,033.71円と前年末の17,450.77円より上昇し4年連続の上昇で取引を終えました。ドル/円は、年初にギリシャの総選挙などヨーロッパの不安要素が高まったことから115円台後半と最安値を付けましたが、その後は、米利上げへの期待感から125円台後半付近へとドルが買われました。しかし、チャイナショックの影響で8月には116円台前半へと下落。欧州の追加緩和や米利上げ期待が高まると123円台半ばまで戻し、年末にかけては、米利上げによるドル高に調整が入りドル/円は120円台前半まで下落しました。

NYダウ(31日)は、17,425.03ドルと前年末17,823.07と、2014年末より僅かに下落して取引を終えました。

為替レート終値
 ドル/円 121.61円  豪ドル/円 89.92円
ユーロ/円 133.27円  NZドル/円 81.73円
 ポンド/円 182.78円  南アランド/円 8.05円
 カナダドル/円 88.78円  スイスフラン/円 122.42円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
12月28日(月) ・日 11月鉱工業生産・速報値(前月比)
・日 11月小売業販売額(前年同月比)
・日 11月百貨店・スーパー販売額(既存店)(前年同月比)
12月29日(火) ・米 10月ケース・シラー米住宅価格指数
・米 12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
12月30日(水) ・ユーロ圏 11月マネーサプライM3(前年同月比)
・米 11月住宅販売保留指数(前月比)
12月31日(木) ・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 12月シカゴ購買部協会景気指数
1月1日(金)
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 12月18日、日銀は金融政策決定会合で金融政策の維持を決定。同時に、国債買い入れの平均残存期間の拡大、ETFの買い入れ枠を新たに3,000億円設定、J-REITの銘柄別買入限度額を当該銘柄の発行済み投資口総数の5%以内から10%以内へ引き上げを発表。
 米国  0.50%

12月16日FOMCは9年半ぶりに0.25%引き上げ0.5%とすることを発表。FRBは、来年の経済成長見通しを2.3%から2.4%と前向きな見通し。

 ユーロ圏  0.05% 12月3日ECBは、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置いたものの、中銀金利を-0.2から-0.3%にするなどの追加緩和を決定。ドラギ総裁は、「適切な金融緩和を継続するためあらゆる手段を用いる」と言及。
 英国  0.50% 12月10日BOE(英中銀)は、政策金利を0.5%に据え置くことを発表。金融市場に資金を供給する量的緩和の枠は3750億ポンドを維持。カーニー総裁は、原油価格が再び大きく下落したことを指摘し、これを受けインフレが抑制され続けると示唆。
 豪州  2.00% 12月1日RBA(豪中銀)は、政策金利を過去最低の2.0%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は、「主要な商品価格の下落に豪ドルは適応しつつある」と言及。
 南アフリカ  6.25% 11月19日、南ア準備銀行は、金融政策委員会で政策金利を0.25%引き上げ6.25%とすることを決定。7月以来2会合振り。電力の引き上げや干ばつによる食料価格の高騰、通貨がドルに対し下落していることによる輸入物価の上昇圧力を受けたもの。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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