~OPEC減産見送りへ リスク回避ムード高まる~
12月4日から11日までのマーケットは、原油安を受けリスク回避ムードが広がりました。先週開催されたOPEC総会において、原油の減産が見送られたことから、資源関連株は下落。豪ドルなどの資源国通貨は弱含み、反対に安全資産とされる円やユーロは強含みました。先週は、ECB理事会や米雇用統計のイベントをこなしており、来週に控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に原油価格の動向に目が向けられた側面も。また、中国貿易統計で輸出入ともに減少していたことはリスク回避ムードに拍車をかけました。NY原油先物は、OPEC総会前は42ドル台でしたが、その後、一時36ドル台まで下落するなど12%の大幅下落。
英国中銀は金融政策を現状のまま据え置くことを発表。議事録において原油価格下落がインフレを抑制する見込みと示されておりポンドは急落。また、本邦7~9月期GDP(国内総生産)改定値が発表されており、速報値-0.8%から+1.0%へと上方修正。
ドル/円では、円高圧力の中、GPIFが株式を自家運用するとの発表されたことは、ドル買い圧力に繋がりました。
日経平均株価終値は、19,230.48円と前週末比-274.00円で引け。NYダウは、17,265.21ドルと-582.42ドルで取引を終えました。
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