~ECBの追加緩和に失望感広がる~
11月30日から12月4日のマーケットは、ECBの追加緩和策や米11月雇用統計か注目されました。これまでのドラギECB総裁による12月追加緩和に向けた積極的な発言から期待感が高まり、ユーロは主要通貨に対し弱含んでいましたが、蓋を開けてみると中銀預金金利が-0.2%から-0.3%へと小幅の引下げだったことや債券購入プログラムの購入枠が600億ユーロのまま据え置かれたことなどから失望。これまで軟化していたユーロは主要国通貨に対し巻き戻しユーロ円は130円台から134円台へ急伸。欧米株式市場は大幅下落となりました。
また、米国で発表された11月雇用統計は、失業率が5.0%と前回と同水準だったものの、非農業部門雇用者数は21.1万人増と強く、利上げを確信させる内容となりました。ドル円は、123円台へと強含みました。
豪州は、金融政策で政策金利を据え置き、また、7-9月期GDPが強い内容となったことで豪ドルは底堅い展開に。
日経平均株価終値は、19,504.48円と、前週末比-379.46円下落して引け。1日(火)発表された法人企業統計で設備投資が強い内容になったことを受け8月20日以来となる2万円台を回復しましたが、その後、利益確定売りや、ECBの追加緩和を受けた欧米株の下落ムードを引き継ぎました。
NYダウは、米雇用統計の内容を受けECBの失望売りから回復。週末は17,847.63ドル、前週末比+49.14ドルで取引を終了しました。米11月ISM製造業景気指数は、景気の分岐点となる50を下回り2009年6月以来の弱い内容の発表も。
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