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市場概況<2015年11月第4週>

~12月の注目イベント近づき動きにくい様相~

11月23日から27日のマーケットは、来月の欧米の金融政策などのイベントを控え動きにくい様相でした。米国が感謝祭で祝日が入ったことも様子見ムードにつながりました。また、今週は、更なる地政学リスクが発生。トルコ軍がロシア軍機を撃墜し両国が緊迫した状況に。これを受けユーロ圏の景気に影響が出るのではとの不安から更に12月の追加緩和期待が高まりユーロは主要通貨に対し下押し圧力。

米国に次いで利上げが期待されている英国では、カーニー総裁の議会証言などで夏の時期に比べ利上げに対しやや慎重な姿勢が示されポンドは弱含みました。

米10月耐久財受注や前週分新規失業保険申請件数は強い内容で好感。日10月消費者物価指数は、前年比-0.1%(生鮮食品を除く)と前月と同様の内容で予想の範囲内でした。
日経平均株価は、23日が勤労感謝の日で休場。連休明けは、円が強含んだことから下落する場面もありましたが、欧州株が大幅高となったことなどから2万円台の大台に迫りました。結局、週末終値は、19,883.94円と前週末比+4.13円、6週連続上昇して引け。NYダウは、17,798.49ドルと前週末比-25.32ドルで取引を終えました。

為替レート終値
 ドル/円 122.87円  豪ドル/円 88.35円
ユーロ/円 130.14円  NZドル/円 80.31円
 ポンド/円 184.77円  南アランド/円 8.53円
 カナダドル/円 91.87円  スイスフラン/円 119.28円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
11月30日(月) ・日 10月小売業販売額(前年同月比)
・日 10月鉱工業生産・速報値(前月比)
・英 10月消費者信用残高
・英 10月マネーサプライM4(前年同月比)
・米 11月シカゴ購買部協会景気指数
・米 10月住宅販売保留指数(前月比)
12月1日(火) 日 第2四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
・豪 第3四半期経常収支
・中 11月製造業購買担当者景気指数(PMI)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ユーロ圏 11月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ユーロ圏 10月失業率
・米 10月建設支出(前月比)
・米 11月ISM製造業景況指数
12月2日(水) ・日 11月マネタリーベース(前年同月比)
・豪 第3四半期国内総生産(GDP)(前期比)
・英 11月建設業購買担当者景気指数(PMI)
・ユーロ圏 10月卸売物価指数(PPI)(前月比)
・ユーロ圏 11月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 11月ADP雇用統計(前月比)
・米 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
12月3日(木) ・日 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・豪 10月貿易収支
・中 11月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ユーロ圏 11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ユーロ圏 10月小売売上高(前月比)
・米 11月チャレンジャー人員削減数(前年比)
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
・米 前週分 新規失業保険申請件数
・米 10月製造業新規受注(前月比)
・米 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
12月4日(金) ・豪 10月小売売上高(前月比)
・日 10月毎月勤労統計調査・現金給与総額(前年同月比)
・日 11月消費者態度指数・一般世帯
・米 11月非農業部門雇用者数変化(前月比)
・米 11月失業率
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 11月19日、日銀は金融政策決定会合でこれまでの金融政策の維持を決定し、「穏やかな景気回復を続けている」との見方を据え置き。7~9月期GDPが2期連続のマイナスとなりましたが、エネルギーを除けば物価が上昇基調で賃上げに伴う物価上昇が期待できると示唆。
 米国  0.25%

10月28日FOMCは金融政策の「現状維持」を決定。ただ、声明文は次回12月の会合での利上げの可能性を強く示唆。FOMCの基本スタンスが「維持」から「利上げ」へとシフトしたことをうかがわせる。

 ユーロ圏  0.05% 10月22日ECBは、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置き。ドラギ総裁は、12月に利下げを含むあらゆる金融政策を検討する可能性を示唆。
 英国  0.50% 11月5日 8対1で据え置き。BOE(英中銀)は、政策金利を0.5%に据え置くことを発表。英国債などを買って金融市場に資金を供給する量的緩和の枠は3750億ポンド(約66兆円)を維持した。
 豪州  2.00% 11月3日RBA(豪中銀)は、政策金利を過去最低の2.0%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は、経済見通しを「いくらか安定した」としながらも「理事らは、需要を押し上げるために適切であれば、インフレ見通しには一段の政策緩和の余地があるとみている」と言及。
 南アフリカ  6.25% 11月19日、南ア準備銀行は、金融政策委員会で政策金利を0.25%引き上げ6.25%とすることを決定。7月以来2会合振り。電力の引き上げや干ばつによる食料価格の高騰、通貨がドルに対し下落していることによる輸入物価の上昇圧力を受けたもの。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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