~パリ同時多発テロ発生 マーケットは冷静~
11月16日から20日のマーケットは、先週末に起こったパリ同時多発テロの影響が心配されましたが、反応は限定的で、これまで注視されてきた米国利上げに焦点があてられました。週明け16日朝方は、テロの動揺からリスク回避の円買い、アジア株は下落しスタートしましたが、その後は落ち着きを取り戻しました。それよりも10月のFOMC議事録の内容や、各連銀総裁からの発言を受け12月利上げムードが高まり、ドル/円は強含むなどリスク選考ムードに。国内では、7~9月期GDPが-0.8%(速報値、年率換算)と2期連続のマイナスであったことから金融政策決定会合での、新たな緩和策を期待する声が強まりましたが、結局、現状維持に。ドル/円には重石となりました。ユーロ/円は、12月の追加緩和期待に加え、日・独の2年物国債の利回り差が過去最大となったことから下落。
日経平均株価初日の終値は、テロの影響で前日比1%程下落しましたが、その後は、欧米株式市場が堅調なことを受け4日続伸。結局、週末終値は、19,879.81円と前週末比+282.90円となり、5週連続上昇して引けました。
NYダウは。17,823.81ドルと、前週末比+578.57ドルで取引終了。