~ECB12月緩和の可能性を示唆、中国利下げ発表でリスクオン~
10月19日から23日のマーケットは、ECBの緩和期待や中国の利下げ等でリスク先行の方向へ。株式市場は上昇し、ユーロや円は対ドルで弱含みました。週初は、中国リスクが意識される中、同国7~9月期GDPが注目され、結果は6.9%と政府目標の7%割れとなったものの、予想+6.8%は上回っており、まずまずの内容に。
また、週中のECB理事会では、金融政策の現状維持を発表。ドラギ総裁の会見において、12月会合で政策金利の引き下げを含む追加緩和策を検討することが示され、ユーロは主要通貨に対し下落。対ドルで約2か月振りの安値水準となりました。ドル/円も引っ張られる格好で、約1か月ぶりの121円を目指す展開。30日に行われる日銀金融政策決定会合での追加緩和期待も下支えになったようです。週末に中国による利下げ発表があり、こちらも市場のムードを後押ししました。米7~9月期企業決算では、ドル高の影響等で主力企業の弱い決算内容が相次ぎましたが、9月中古住宅販売件数は力強く、住宅市場のその固さを確認。
日経平均株価の週末終値は、18,825.30円と前週末比+533.5円。8月31日以来、約2か月ぶりの高値水準で引けました。NYダウの週末終値は、17,646.70ドルと前週末比+430.73ドルで引け。チャイナショック前の水準を取り戻しました。また、カナダでは総選挙があり、トルドー党首率いる自由党が単独過半数で勝利。10年振りに政権交代を迎え大きな節目も。今週は、27~28日FOMC(米連邦公開市場委員会)、30日日銀金融政策決定会合が注目されます。