~ECB量的緩和を強化 ユーロは下落~
8月31日から9月4日のマーケットは、中国リスクに対し不安が拭えず 神経質な展開でスタート。ECB緩和策強化発表のサプライズや、米雇用統計等も材料視されました。先週末からジャクソンホールでのシンポジウムにおいて、
フィッシャーFRB副議長が年内の利上げについて言及したことが意識されドル買いが強まっていましたが、今週は、中国リスク懸念による世界的な株安で、円やユーロが買われる展開へ。資源国通貨は下落。
その後は、中国市場が3,4日と休場だったことから、 主要国の株式市場は持ち直しましたが、週明けの中国市場へ不安が高まりまた下落。
3日は、ECB理事会が開催された日でもありました。政策金利は据え置かれましたが、中国リスクや原油安の影響で、インフレ見通しと成長率は引き下げられ、これらを受け追加緩和の強化が発表されました。これがサプライズとなり
ユーロは主要通貨に対し下落、独国債の利回りは低下。
また、週末が近付くと、マーケットの関心時は、徐々に米8月雇用統計にも。結果は、非農業部門雇用者数が+17万3千人と市場予想の22万人を大幅に下回ったものの、6、7月分は上方修正され、失業率は5.1%と 0.2ポイント改善。労働市場の底堅さが示され、9月利上げの可能性は残された格好となりました。
日経平均株価の週末終値は、17,792.16円と前週末比-1,344.16円と大幅下落。NYダウは、16,102.38ドルと-540.63ドルで取引を終えました。