~中国、マーケットを掻き乱す~
8月17日~21日のマーケットは、前週の元切り下げや上海株が6%超急落するなどでリスク回避の週となりました。また、天津での爆発事故や8月中国製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値が2009年以来の低水準となったことは、更なるリスク要因に。これらを受け原油などの商品価格が下落。一方で、安全資産の金は上昇しました。
米FOMC議事録が公表されると、内容に大きな変化はなかったものの利上げには労働市場の一段の回復が必要との認識が示されたことから、9月の利上げ観測が後退し、ドル/円は、ドル売り・円買いが強まりました。利上げ観測の後退は米株の支えとなることが多いものの中国マーケットの影響が強く、米国を含む世界主要国の株式市場は大幅下落のまま。ただ、米8月住宅市場指数や7月住宅着工件数、7月中古住宅販売件数ともに強い内容が発表されており、米経済の底堅さが確認された場面もありました。国内の4-6月期GDP速報値は、-1.6%(年率換算)とマイナス成長で市場予想の範囲内。結局、週末の日経平均株価終値は、19,435.83円と前週末比-1,083.62円と大幅下落。2万円割れで取引を終了。NYダウは、16,459.75ドルと前週末比-1,017.65ドル、こちらも17,000ドルを割り込み引けました。ドル/円は、121円台まで下落。
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