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市場概況<2015年7月第1週>

~リスク懸念、ギリシャから中国へ。株下げ止まらず~
7月6日~10日マーケットは、ギリシャと中国へのリスク懸念で乱高下の週となりました。注目のギリシャ債務問題では、5日に国民投票が行われ、結果、緊縮案にNOが突きつけられる格好に。ただ、強硬派のバルファキス財務相が辞任したことで今後の交渉が進みやすくなるとの見方や、ギリシャ側が作成した財政改革案へ期待が高まりマーケットは一服。しかし、上海株が6月の年初来高値から3割以上下落し、下げが止まらず新たな火種に。世界の株式市場は大きく下落し、中国は株価暴落を阻止するため矢継ぎ早に政策を打ち出しました。ドルや円は主要通貨に対し買われ、ドル/円は120円台前半になる場面も。その後は持ち直し122円台へ。結局、日経平均株価は、一時19,100円台まで下落したものの、上海株が持ち直したことなどから2万円台を回復。週末終値は19,779.83円と 前週末比-759.96円で取引を終えました。
NYダウは、17,760.41ドルと前週末比+30.3ドルとわずかにプラスで取引終了。

為替レート終値
 ドル/円 122.85円  豪ドル/円 91.46円
ユーロ/円 136.88円  NZドル/円 82.57円
 ポンド/円 190.55円  南アランド/円 9.85円
 カナダドル/円 96.90円  スイスフラン/円 130.58円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月13日(月) ・日 5月第三次産業活動指数(前月比)
・日 5月鉱工業生産・確報値(前月比)
・米 6月月次財政収支
7月14日(火) ・日 日銀・金融政策決定会合(1日目)
・豪 6月NAB企業景況感指数
・英 6月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比)
・英 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
・ユーロ圏 7月ZEW景況感調査
・ユーロ圏 5月鉱工業生産(前月比)
・米 6月輸入物価指数(前月比)
・米 5月企業在庫(前月比)
7月15日(水) ・日 日銀金融政策決定会合、年間マネタリーベース増加目標
・日 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
・英 6月失業保険申請件数
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・米 6月鉱工業生産(前月比)
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
7月16日(木) ・豪 第2四半期消費者物価(CPI)(前期比)
・ユーロ圏 5月貿易収支
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 7月NAHB住宅市場指数
・米 7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
7月17日(金) ・ユーロ圏 5月建設支出(前月比)
・米 6月建設許可件数(前月比)
・米 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
・米 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 6月19日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やすなどの金融政策を維持。黒田総裁は、10日の国会での為替発言に対し円安けん制の意図を否定。必要ならば追加緩和を辞さない姿勢を改めて示しました。
 米国  0.25% 6月17日FOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。米経済について「緩やかに拡大している」とし、前回4月の「一時的な要因もあり、減速した」との判断から上方修正されました。利上げ姿勢はこれまでと変わらず慎重姿勢。
 ユーロ圏  0.05% 6月3日ECBは、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置き。ドラギ総裁は、出口戦略から遠いところにいる。議論は全く行っていない。」国債利回りについて「我々はボラティリティが高い状態になれる必要がある。」と言及。
 英国  0.50% 7月9日BOE(英中銀)は、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。資産買い入れ枠は、3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.00% 7月7日RBA(豪中銀)は、政策金利を過去最低の2.0%で据え置きました。前回の会合同様、今後の経済や金融環境を見て金融政策が適切か判断すると示唆。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、5月21日金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。ただ、中銀総裁が「物価見通しの悪化から今の政策金利を維持するのが難しい」と言及するなど利上げが視野に。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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