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市場概況<2015年6月第5週>
~ギリシャIMFへの債務不履行 国民投票へ~
6月29日~7月3日マーケットは、週末のギリシャ協議がまとまらずIMFへの債務は不履行に。これらを受け欧米の株式市場は下落。ドル/円は一時122円、ユーロ/円は一時136円を割り込むなどリスク回避の動きとなりました。ただ、7月5日のギリシャ国民投票の結果待ちであることもありその後は、楽観的なムードが広がり一服。米指標は、6月ISM製造業景況指数やADP雇用統計が予想より強い内容で雇用統計に期待感が膨らみました。毎月第1金曜日に公表される米雇用統計は、NY市場が独立記念日の振り替えで休場となるため、一日前倒しで発表。内容は、失業率が5.3%前回より0.2ポイント改善しましたが、これは労働参加率の低下を受けたものとされ反応は限定的。非農業部門雇用者数は、22.3万人と好不況の分かれ目とされる20万人を超えたものの、予想23.3万人より弱い内容に。同時に、5月と6月の雇用統計が下方修正されたこともありドル買いは続きませんでした。リスクオフ要因としては、ここ最近の中国株の暴落が気になるところ。この3週間で20%超下落。
日経平均株価は、週末のギリシャ協議が決裂したことを受け大きく下げてスタートしましたが、その後は反発。ただ、週末終値は20,539.79円と、結局、前週末比-166.36円で取引を終えました。NYダウは、17,730.11ドルと前週末比-216.57ドルで引けました。
為替レート終値
 ドル/円 122.71円  豪ドル/円 92.37円
ユーロ/円 136.35円  NZドル/円 82.17円
 ポンド/円 191.35円  南アランド/円 9.97円
 カナダドル/円 97.70円  スイスフラン/円 130.46円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月6日(月) ・日 5月景気先行指数(CI)・速報値
・米 6月ISM非製造業景況指数(総合)
・米 6月米労働市場情勢指数(LMCI)
7月7日(火) ・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・英 5月鉱工業生産指数(前月比)
・米 5月貿易収支
7月8日(水) ・日 5月国際収支・経常収支
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
7月9日(木) ・日 6月マネーストックM2(前年同月比)
・日 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・日 5月機械受注(前月比)
・豪 6月新規雇用者数
・英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・米 前週分 新規失業保険申請件数
7月10日(金) ・日 6月国内企業物価指数(前月比)
・日 6月消費者態度指数・一般世帯
・英 5月貿易収支
・米 5月卸売在庫(前月比)
・米 イエレン米連邦準備委員会(FRB)議長、発言
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 6月19日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やすなどの金融政策を維持。黒田総裁は、10日の国会での為替発言に対し円安けん制の意図を否定。必要ならば追加緩和を辞さない姿勢を改めて示しました。
 米国  0.25% 6月17日FOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。米経済について「緩やかに拡大している」とし、前回4月の「一時的な要因もあり、減速した」との判断から上方修正されました。利上げ姿勢はこれまでと変わらず慎重姿勢。
 ユーロ圏  0.05% 6月3日ECBは、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置き。ドラギ総裁は、出口戦略から遠いところにいる。議論は全く行っていない。」国債利回りについて「我々はボラティリティが高い状態になれる必要がある。」と言及。
 英国  0.50% 6月4日、BOE(英中銀)は、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。資産買い入れ枠は、3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.00% 6月2日RBA(豪中銀)は、政策金利を過去最低の2.0%で据え置きました。消費は穏やかな拡大が見込まれ、今後の金利は据え置かれるとの見通し。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、5月21日金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。ただ、中銀総裁が「物価見通しの悪化から今の政策金利を維持するのが難しい」と言及するなど利上げが視野に。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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