~ギリシャ協議が難航 リスクオフへ~
22日~26日のマーケットは、ギリシャ協議に振り回される格好となりました。週初は、ギリシャから財政再建に向けた新しい案が提出され、期待感からリスクオンに。ユーロは主要通貨に対し強含み、ユーロ/円は、一時140円台後半付近へと上昇しました独債利回りが上昇する一方で、ギリシャ債などの南欧の債券は買われ利回りが低下。しかし結局、年金改革や付加価値税などが合意に至らず協議は難航。今月末にIMFへの返済15億ユーロ(約2,000億円)を控えている中、依然として不透明な状況になりました。これらを受け、世界の株式市場は調整圧力が強まり、安全通貨とされるドルや円が買われるなどリスク回避が強まる様相に。
米国では、5月中古住宅販売件数や同個人消費支出が強い内容。第1四半期GDP(確報値)も-0.7%から-0.2へと上方修正されました。米パウエルFRB理事が、利上げについて9月と12月の年2回の可能性を示したことは、ドルが買われる要因になり、ドル/円は、一時124円台半ば付近まで上昇しました。
週末の日経平均株価終値は、ギリシャ協議への期待感等から、一時20,952.71円と18年半ぶりの水準を回復したものの、その後は、同協議が難航していることや利益確定売りに押され失速。結局、20,706.15円と前週末比+531.91円で引けました。NYダウは、17,946.68ドルと前週末比-69.27ドルで取引を終了しました。