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市場概況<2015年4月第3週>

~日経平均終値で2万円台回復~
4月20日~24日のマーケットは、先週末に中国が預金準備率の引き下げを決定したことを受け上海株式が上昇したことから日経平均株価も堅調に推移。来週の日銀金融政策決定会合を前に追加緩和への期待感が相場を押し上げました。

豪中銀総裁が講演で「豪ドルは更に下落の可能性。豪中銀は必要なら利下げを実施する」と述べたことやその後発表された豪中銀議事録を受け豪ドルは下落。豪ドル/円は一時92円台を割り込みました。しかし、その後は第1四半期消費者物価指数が予想より強い内容となり買い戻されました。HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が2か月連続50割れとなったことは豪ドルにとって足かせに。
英国は5月に総選挙を控えており不透明感が漂い売られましたが、英中銀議事録にインフレ率が短期的にマイナスになっても来年には上昇が加速する可能性について示されていたことから買い戻されました。
ドル/円は、米3月中古住宅販売が予想より強い内容であったことや米国株、債券利回りが上昇していることなどから一時120円台へ。その後は、新規失業保険申請件数や米3月住宅販売件数、同耐久財受注が弱い内容となり円買いへ。

日経平均株価は、22日(水)に終値ベースで15年振りに2万円台を回復。その後、高値警戒感や利益確定売りに押され週末終値は、20,020.04円で引け。前週末比では+367.16円で取引を終えました。NYダウは、18,080.14ドルと前週末比+253.84ドルで引け。

為替レート終値
 ドル/円 118.88円  豪ドル/円 93.04円
ユーロ/円 129.16円  NZドル/円 90.32円
 ポンド/円 180.45円  南アランド/円 9.81円
 カナダドル/円 97.71円  スイスフラン/円 124.68円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
4月27日(月)
4月28日(火) ・英 第1四半期GDP・速報値(前期比)
・米 2月ケース・シラー住宅価格指数(前年比)
・米 4月消費者信頼感指数
4月29日(水) ・日 休場(昭和の日)
・米 FOMC政策金利発表
・米 第1四半期GDP・速報値(前期比年率)
・米 3月中古住宅販売成約(前期比)
4月30日(木) ・日 3月鉱工業生産・速報値(前月比)
・日 日銀金融政策決定会合
 金融政策の現状維持を8対1で決定
 マネタリーベースを年間約80兆円増やす金融調整方針を維持
・ユーロ圏 4月消費者物価指数・速報(前年比)
・ユーロ圏 3月失業率
・米 3月個人個人支出(前月比)
・米 4月シカゴ購買部協会景気指数
 5月1日(金) ・日 3月失業率
・英 4月PMI製造業
・米 4月ISM製造業景況指数
・米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 4月8日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やす方針を示すなど金融政策を現状維持。黒田総裁は、量的・質的金融緩和は一定の効果を発揮しており、15年度を中心とする期間に物価上昇率2%を達成する可能性が高いなどと、これまでの見方を繰り返しました。
 米国  0.25% 3月18日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。「辛抱強く」との文言が削除されましたが、イエレン議長は利上げに対し「性急な姿勢になることはない」と言及。
 ユーロ圏  0.05% 4月15日、ECBは、政策金利を過去最低水準の0.05%に据え置き。政策金利の据え置きは、2014年9月に0.05%に引き下げられて以来、6会合連続となる。
 英国  0.50% 4月9日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。2009年3月から過去最低レベル、資産購入目標は2012年7月に引き上げられてから現状を維持。
 豪州  2.25% 4月7日、RBAは政策金利を過去最低の2.25%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は声明で、今後の一段の金融緩和の可能性を維持していると言及。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、3月26日の金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。昨年7月に引き上げて以来据え置き。
   主 主要国の政策金利等
    主要国の政策金利等



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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