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市場概況<2015年4月第1週>

~日経平均、一時2万円台回復 15年ぶり~

4月6日~10日のマーケットは、先週発表された米農業部門雇用者数が予想より弱かったことからドルが主要通貨に対し売られましたが、とはいえ、その後、米景気の回復基調に変わりはないとの見方が強まりドル/円は118円台後半から120円台を回復するなどドルが強含みました。
ユーロは、ギリシャが9日にIMF融資返済をせまられていること、ポンドは5月に総選挙で与野党が拮抗しており政局の不透明感が嫌気されていることからそれぞれ弱含みました。豪ドルは、利下げを予想する見方がある中、結果、政策金利が据え置かれたことや、同小売売上高が強い内容であったことを受け急伸。主要国の株式市場は堅調。
日経平均株価は、年初来高値を更新し20,006.00円になるなど、15年ぶりに2万円台を回復する場面も。しかしその後は達成感から売られ、結局、週末終値は19,907.63円、前週末比+472.55円で取引を終えました。NYダウは、18,057.65ドルと前週末比+294.41ドルで引け。

為替レート終値
 ドル/円 120.20円  豪ドル/円 92.33円
ユーロ/円 127.51円  NZドル/円 90.65円
 ポンド/円 176.07円  南アランド/円 10.03円
 カナダドル/円 95.47円  スイスフラン/円 122.78円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
4月13日(月) ・日 2月機械受注(前月比)
・日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・米 3月月次財政収支
 4月14日(火) ・豪 3月NAB企業景況感指数
・英 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
・ユーロ圏 2月鉱工業生産(前月比)
・米 3月卸売物価指数(PPI)(前月比)
・米 2月企業在庫(前月比)
4月15日(水) ・日 2月鉱工業生産・確報値(前月比)
・ユーロ圏 2月貿易収支
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
・米 3月鉱工業生産(前月比)
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4月16日(木) ・豪 3月失業率
・米 3月建設許可件数(前月比)
・米 3月住宅着工件数(前月比)
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 4月17日(金) ・日 3月消費者態度指数・一般世帯
・ユーロ圏 2月経常収支
・英 3月失業保険申請件数
・ユーロ圏 3月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
・米 3月消費者物価指数(CPI)(前月比)
・米 4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 4月8日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やす方針を示すなど金融政策を現状維持。黒田総裁は、量的・質的金融緩和は一定の効果を発揮しており、15年度を中心とする期間に物価上昇率2%を達成する可能性が高いなどと、これまでの見方を繰り返しました。
 米国  0.25% 3月18日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。「辛抱強く」との文言が削除されましたが、イエレン議長は利上げに対し「性急な姿勢になることはない」と言及。
 ユーロ圏  0.05% 3月5日、ECBは、政策金利を据え置き。3月9日から資産購入を開始すると発表。少なくとも2016年9月まで実施し、必要ならユーロ圏の物価上昇が持続的な変化をみせるまで続けるとしました。
 英国  0.50% 4月9日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。2009年3月から過去最低レベル、資産購入目標は2012年7月に引き上げられてから現状を維持。
 豪州  2.25% 4月7日、RBAは政策金利を過去最低の2.25%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は声明で、今後の一段の金融緩和の可能性を維持していると言及。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、3月26日の金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。昨年7月に引き上げて以来据え置き。
エフピー ’S Eye
~インドの政策金利~
インド準備銀行(中央銀行)は、7日、政策金利を7.50%で据え置きました。今年に入って2回の利下げを行っていますが、今回は、インド北部の豪雨の影響で農作物に影響がでる可能性があり物価上昇圧力が高まっていることや、過去2回の利下げの効果を見極めるために据え置いたようです。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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