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市場概況<2015年3月第5週>

~非農業部門雇用者数 予想外の12.6万人~

3月30日~4月3日のマーケットは、本邦機関投資家など、新年度に向けた実需のドル買いがありドル/円は、一時120円台を回復するなどドル高傾向でしたが、その後、米3月雇用統計で失業率は前回と変わらず5.5%を維持したものの、非農業部門雇用者数変化が予想24.5万人に対し、結果12.6万人と弱い内容となったことから6月の利上げが先送りされるとの見方がひろがり118円台まで円が買われる展開となりました。
フィッシャーFRB副議長が、年内に利上げが始まる可能性があると言及したことが伝わると米10年債利回りは上昇するなど要人発言に敏感に反応する場面も。

ユーロは、ギリシャ改革案をめぐる不透明感から上値が抑えられておりユーロ圏諸国から支援を得られない場合、4月20日までに手元資金が枯渇することが懸念材料に。

豪ドルは、中国3月製造業PMIが50を3か月ぶりに上回ったことから安心感から買いが入る場面もありましたが、4月7日の豪中銀理事会での追加利下げ観測が重石になっており90円台前半まで下落。

日経平均株価は、日銀短観が弱い内容だったことから一時19,000円台を割り込む場面もありましたが、結局、終末の終値は、19,435.08円と前週末比+149.45円で取引を終えました。NYダウは、17,763.24ドルと+50.58ドルで引けました。

為替レート終値
 ドル/円 118.98円  豪ドル/円 90.77円
ユーロ/円 130.49円  NZドル/円 90.37円
 ポンド/円 177.35円  南アランド/円 10.09円
 カナダドル/円 95.34円  スイスフラン/円 124.69円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
4月6日(月) ・日 2月景気先行指数(CI)・速報値
・米 3月ISM非製造業景況指数(総合)
・米 3月米労働市場情勢指数(LMCI)
 4月7日(火) ・日 日銀・金融政策決定会合(1日目)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ユーロ圏 3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・英 3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ユーロ圏 2月卸売物価指数(PPI)(前月比)
・米 2月消費者信用残高(前月比)
4月8日(水) ・日 日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表
・日 2月国際収支・経常収支
・日 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
・ユーロ圏 2月小売売上高(前年同月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4月9日(木) ・日 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
・英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 2月卸売在庫(前月比)
 4月10日(金) ・豪 2月住宅ローン件数(前月比)
・英 2月製造業生産指数(前月比)
・米 3月輸出物価指数(前月比)
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 3月17日の日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やす方針を示すなど金融政策を現状維持。黒田総裁は「原油価格の下落の影響で、物価上昇率がマイナスになる可能性も排除できない」としましたが一方で「物価の上昇基調は変わっていない」と強気な姿勢も。
 米国  0.25% 3月18日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。「辛抱強く」との文言が削除されましたが、イエレン議長は利上げに対し「性急な姿勢になることはない」と言及。
 ユーロ圏  0.05% 3月5日、ECBは、政策金利を据え置き。3月9日から資産購入を開始すると発表。少なくとも2016年9月まで実施し、必要ならユーロ圏の物価上昇が持続的な変化をみせるまで続けるとしました。
 英国  0.50% 3月5日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。5ヵ月連続。量的緩和プログラムも3,750億ポンドで現状維持を決定。
 豪州  2.25% 3月3日RBAは政策金利を過去最低の2.25%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は「当面は政策金利の据え置きが適切と判断」とし利下げ効果を見極める姿勢を示しました。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、3月26日の金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。昨年7月に引き上げて以来据え置き。
  



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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