~FOMC「辛抱強く」を削除~
3月16日~20日のマーケットは、米FOMC(連邦公開市場委員会)が注目されました。米3月雇用統計が強かったものの、小売りや住宅、景況感などその他の指標が弱かったこともあり、FOMC前は、利上げに対しハト派的な見方がひろがりました。しかし、結果、利上げに対し「辛抱強くなる」の文言が削除され一歩前進した格好に。ただ、イエレン議長は、利上げを急ぐという意味ではないと釘を刺しており、同時に委員のインフレ見通しも引き下げられていたことから、しばらく緩和姿勢が続くとの見方が優勢となりました。ドル/円は一時121円台前半から119円台前半となるなどドルが主要通貨に対し売られました。
今週は、日銀金融政策決定会合も開催されましたが、こちらは現状維持に。黒田総裁は会見で、原油価格の下落が想定外だったと述べましたが、上昇基調は変わっていないと強気な姿勢を示しました。本邦2月貿易収支は、32か月連続の赤字となったものの赤字幅は縮小。株式市場は堅調で、日経平均株価の週末終値は19,560.22円と前週末比+305.97円NYダウは、18,127.65ドルと+379.34ドルで取引を終えました。