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市場概況<2015年3月第2週>

~日経平均19,000円台、ユーロは弱含み~

3月9日~13日のマーケットは、前週末発表の米2月雇用統計が強い内容であったことから早期利上げが意識されドル/円は一時122円台となるなどドルが主要通貨に対し強含みました。
日経平均株価は19,000円の大台に乗り2000年4月以来約15年ぶりの水準へ。ユーロは、前述の米国要因に加え、ECB(欧州中銀)が9日から国債購入を開始したことでドイツをはじめ欧州債の利回り低下が影響し、ユーロ/ドルは一時1.04ドルとなるなど2003年以来の安値水準に。豪ドルは、豪雇用指標の強い内容であったこと、NZドルは、利下げ見通しが後退したことからそれぞれ上昇しました。
結局、日経平均株価の週末終値は19,254.25円、前週末比+283.25円で取引を終えました。NYダウは、17,749.31ドルと前週末比-107.47ドルで取引を終えました。

為替レート終値
 ドル/円 121.40円  豪ドル/円 92.65円
ユーロ/円 127.20円  NZドル/円 89.01円
 ポンド/円 179.08円  南アランド/円 9.73円
 カナダドル/円 94.96円  スイスフラン/円 120.70円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
3月16日(月) ・日 日銀・金融政策決定会合(1日目)
・米 3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・米 2月鉱工業生産
・米 2月設備稼働率
・米 3月NAHB住宅市場指数
・米 1月対米証券投資(短期債除く)
 3月17日(火) ・日 日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・日 1月景気先行指数(CI)・改定値
・日 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
・ユーロ圏 3月ZEW景況調査
・ユーロ圏 2月消費者物価指数(HICP、改定値)
・米 2月建設許可件数
・米 2月住宅着工件数
3 月18日(水) ・日 2月貿易統計(通関ベース)
・英 2月失業保険申請件数
・英 2月英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・英 2月失業率
・ユーロ圏 1月建設支出
・ユーロ圏 1月貿易収支
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
3月19日(木) ・日 1月全産業活動指数
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 2月景気先行指標総合指数
・米 3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 3月20日(金) ・日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ユーロ圏 1月経常収支
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 2月18日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やす方針を示すなど金融政策の現状維持を8対1で決定(木内登英審議委員が10月末の追加緩和前政策に戻すよう提案)。景気の現状について「緩やかな回復基調を続けている」とし、従来判断をほぼ据え置きました。
 米国  0.25% 1月28日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。一部のインフレ指標が低下していることを認めつつも「力強い雇用の増加」「経済活動はしっかりしたぺースで拡大している」と示し景気判断を上方修正しました。
 ユーロ圏  0.05% 3月5日、ECBは、政策金利を据え置き。3月9日から資産購入を開始すると発表。少なくとも2016年9月まで実施し、必要ならユーロ圏の物価上昇が持続的な変化をみせるまで続けるとしました。
 英国  0.50% 3月5日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。5ヵ月連続。量的緩和プログラムも3,750億ポンドで現状維持を決定。
 豪州  2.25% 3月3日RBAは政策金利を過去最低の2.25%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は「当面は政策金利の据え置きが適切と判断」とし利下げ効果を見極める姿勢を示しました。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、1月29日の金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。
  
エフピー ’S Eye

~米国リート市場と雇用統計~
今年1月に過去最高値を更新した米国リート市場は足元で反落しています。要因はいくつかありますが、先週6日に発表された米2月雇用統計が強い内容となったことから年央の利上げが意識され米長期債利回りが上昇したことが一因です。しかし、雇用環境の改善は、オフィスなどの不動産需要の高まりや個人消費の活発化による商業施設の売上押し上げが期待され、リート市場にとってプラス要因でもあります。また、ECB(欧州中銀)の量的緩和がスタートしたことから、ユーロ圏の長期債利回りは米国債利回りより低く、原油安によるインフレ圧力が後退していることもあり、今後、米国債利回りが大きく上昇することは考えにくいとみられています。今後の米国リート市場は、短期的な調整は否めないものの米景気回復が鮮明になる過程で中長期的な上昇も期待できそうです。




尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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