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市場概況<2015年2月第4週>
~米利上げへ慎重姿勢 日経平均は約15年ぶりの水準へ ~
2月23日~27日のマーケットは、米1月雇用統計の強い内容が発表された後最初の発言となるイエレン米FRB議長の議会証言が注目されました。しかし、その発言内容はこれまでの姿勢と変わりなく利上げに対し慎重姿勢が示され、先週発表されたFOMC議事録での方向性を再確認する恰好に。その後は、米消費者物価指数が強い内容であることが伝わり利上げが意識され米国債の利回りが上昇、主要通貨に対しドルが買われる展開にも。
ユーロ圏では、ギリシャ問題が一段落したものの、3月にECBによる国債購入がスタートすることから欧州債は買われ利回りが低下。ユーロは主要通貨に対し弱含みました。
今週の日経平均株価は、約15年振りの水準まで上昇。週末終値は18,797.94円と前週末比+465.64円で引け。外国人投資家の買いが相場をけん引しました。
NYダウは、18,132.70ドルと-7.74ドルで取引を終了。
為替レート終値
 ドル/円 119.63円  豪ドル/円 93.44円
ユーロ/円 133.91円  NZドル/円 90.53円
 ポンド/円 184.66円  南アランド/円 10.25円
 カナダドル/円 95.71円  スイスフラン/円 125.47円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
3月2日(月) ・日 第3四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
・英 2月ネーションワイド住宅価格(前月比)
・ユーロ圏 2月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・英 2月製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ユーロ圏 1月失業率
・米 1月個人消費支出(PCE)(前月比)
・米 2月ISM製造業景況指数
 3月3日(火) ・日 2月マネタリーベース(前年同月比)
・豪 1月住宅建設許可件数(前月比)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ユーロ圏 1月卸売物価指数(PPI)(前月比)
・英 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
3 月4日(水) ・豪 第4四半期国内総生産(GDP)(前期比)
・米 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・ユーロ圏 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ユーロ圏 1月小売売上高(前年同月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 2月ADP雇用統計(前月比)
・米 2月ISM非製造業景況指数(総合)
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・英 英中銀金融政策委員(MPC)1日目
3月5日(木) ・日 前週分対外内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・豪 1月貿易収支
・英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)金利発表 総裁、定例記者会見
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 1月製造業新規受注(前月比)
 3月6日(金) ・日 1月景気先行指数(CI)・速報値
・ユーロ圏 第4四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)・米 2月非農業部門雇用者数変化(前月比)
・米 2月失業率
・米 1月消費者信用残高(前月比)
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 2月18日、日銀は、マネタリーベースを年間約80兆円増やす方針を示すなど金融政策の現状維持を8対1で決定(木内登英審議委員が10月末の追加緩和前政策に戻すよう提案)。景気の現状について「緩やかな回復基調を続けている」とし、従来判断をほぼ据え置きました。
 米国  0.25% 1月28日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。一部のインフレ指標が低下していることを認めつつも「力強い雇用の増加」「経済活動はしっかりしたぺースで拡大している」と示し景気判断を上方修正しました。
 ユーロ圏  0.05% 1月22日、ECBは、政策金利を据え置き。量的緩和策の導入を決定。2015年3月から2016年9月まで毎月600億ユーロのユーロ建て資産を購入する。1998年ECB創設以来初めて。
 英国  0.50% 2月5日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。4ヵ月連続。量的緩和プログラム3,750億ポンドで現状維持。
 豪州  2.25% 2月3日RBAは政策金利を過去最低の0.25%引き下げ2.25%に据え置くことを 決定しました。利下げは2013年8月以来で過去最低水準を更新。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、1月29日の金融政策委員会で政策金利を5.75%で据え置くことを決定。
  
エフピー ’S Eye

~ギリシャ金融支援の延長合意と、周辺諸国への影響~
EU(欧州連合)とギリシャは、2月末に期限を迎える金融支援を4ヵ月延長し6月末とすることで合意。当面は、国内銀行破たんや政府のデフォルトが回避される見通しです。これによりユーロ圏で同様の債務問題を抱える諸国の財政規律が縮むリスクは縮小しました。
今回の交渉でギリシャに対し譲歩を迫ったのはドイツ以上にスペインだったとも言われています。その理由は、スペインは、年末に総選挙が予定される中、前回総選挙があった2011年に比べ支持率が低下し、反緊縮派の指示が徐々に高まっている状況だからです。もしギリシャの主張が認められると、反緊縮派の更なる台頭が懸念されます。ギリシャはもちろんのことその周辺諸国への影響にも注視したいところです。




尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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