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市場概況<2015年1月第3週>
~ECB、大規模な量的緩和策を決定 ~
1月19日~1月23日のマーケットは、注目のECB理事会において量的緩和策が決定され、予想以上の資産購入策が示されたことからユーロは大きく下落。ユーロ/円は、137円台から130円台へユーロ安が進み、欧州株は大幅高に。主要国の債券は買われ利回りは低下。
また、デンマークやカナダ中銀が利下げを発表するなど
世界的に緩和ムードが広がりました。ユーロが対ドルで弱含んだことからドルは主要通貨に対し強含み、ドル/円では、117円台から118円台付近でのレンジ相場に。
日経平均株価終値は、17,511.75円と前週末比+647.59円で
引け。NYダウは、17,672.60ドルと+161.03ドルで取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 117.80円  豪ドル/円 93.30円
ユーロ/円 132.02円  NZドル/円 87.85円
 ポンド/円 176.58円  南アランド/円 10.32円
 カナダドル/円 94.70円  スイスフラン/円 133.89円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
1月26日(月) ・日 12月貿易統計(通関ベース)
・日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
 1月27日(火) ・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
・英 10Q四半期国内総生産(GDP、速報値)
・米 12月耐久財受注
・米 11月ケース・シラー米住宅価格指数
・米 12月新築住宅販売件数
 1月28日(水) ・豪 10Q四半期消費者物価(CPI)
・米 MBA住宅ローン申請件数
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
 1月29日(木) ・南アフリカ 準備銀行(中央銀行)政策金利発表
・ユーロ圏 マネーサプライM3
・ユーロ圏 1月消費者信頼感(確定値)
 1月30日(金) ・日 12月全世帯家計調査・消費支出
・日 12月失業率
・日 12月鉱工業生産・速報値
・英 12月消費者信用残高
・ユーロ圏 12月失業率
・ユーロ圏 1月消費者信頼感(速報値)
・米 10Q四半実質国内総生産(GDP、速報値)
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 1月21日、日銀は、金融政策の現状維持を決定。昨年4月の消費増税による個人消費低迷や原油安による物価目標2%の達成時期を2015年度内と維持する考えを示しました。
 米国  0.25% 12月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。低金利政策はこれまで「相当期間」という表現に「辛抱強く」との文言が加えられました。
 ユーロ圏  0.05% 1月22日、ECBは、政策金利を据え置き。量的緩和策の導入を決定。2015年3月から2016年9月まで毎月600億ユーロのユーロ建て資産を購入する。1998年ECB創設以来初めて。
 英国  0.50% 1月8日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。3ヵ月連続。量的緩和プログラムは3,750億ポンドで現状維持。計画されている資産買い入れ完了まであと2カ月かかると見込んでおり、プログラムの規模については引き続き検討していくと表明。
 豪州  2.50% 12月2日、RBAは、政策金利を過去最低の2.5%に据え置きました。1年4ヵ月連続。総裁は「懸命な路線は、金利安定の期間である可能性が高い」「経済成長を達成するには為替レートの下落が必要となる」と指摘。
 南アフリカ  5.75% 南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。
  
エフピー ’S Eye
~ECB、量的緩和策を決定~
1月22日のECBの理事会において、資産購入プログラムの拡大を決定し既存の資産担保証券、カバードボンドに加え、国債、政府機関債、欧州機関債を対象とし、毎月、合計600億ユーロ(約8兆円)の購入を打ち出しました。ギリシャなどの重債務国の国債については、条件が合えば実施する予定。
実施期間は2015年3月~2016年9月末まで。2%のインフレ目標が持続的に見通せるまで継続。
また、各国の国債購入の割合は、ECBへの資本拠出比率に応じて決められ追加購入資産の損失は、ECBが20%、各国中央銀行が80%負担することになりました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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