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市場概況<2015年1月第2週> |
~スイスフランの上限撤廃でサプライズ~
1月12日~1月16日のマーケットは、リスク回避ムードが広がりました。NY原油先物が一時44ドル台まで下落。世界銀行が世界の成長見通しを引き下げたことから、資源需要が低下するとの見方が広がり銅やアルミなどの非鉄金属も大きく値下がりしました。米小売売上高が予想より弱い内容となったのも市場ムードの足かせに。サプライズとなったのが、スイス中銀による発表でした。約3年続けてきた対ユーロでのスイスフランの上限を撤廃。これを受け、マーケットは戸惑いユーロは売られ、スイスフランは急騰。ドル/円は一時115円台まで下落しました。
日経平均株価終値は、16,864.16円と前週末比マイナス333.57円で引け。NYダウは、17,511.57ドルとマイナス225.80ドルで取引を終えるなど追加緩和期待が膨らむ欧州株以外は、総じて軟調となりました。 |
為替レート終値 |
ドル/円 |
117.58円 |
豪ドル/円 |
96.89円 |
ユーロ/円 |
136.02円 |
NZドル/円 |
91.60円 |
ポンド/円 |
178.23円 |
南アランド/円 |
10.18円 |
カナダドル/円 |
98.27円 |
スイスフラン/円 |
137.19円 |
※週末の東京金融取引所清算価格より |
今後の注目指標 |
1月19日(月) |
・日 11月鉱工業生産・確報値
・ユーロ圏 11月建設支出 |
1月20日(火) |
・日 日銀・金融政策決定会合(1日目)
・ユーロ圏 1月ZEW景況感調査
・米 1月NAHB住宅市場指数 |
1月21日(水) |
・日 日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表
・日 11月全産業活動指数
・日 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
・英 11月失業率(ILO方式)
・英 12月失業保険申請件数
・米 12月住宅着工件数
・米 12月建設許可件数 |
1月22日(木) |
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
・米 新規失業保険申請件数
・米 11月住宅価格指数
・ユーロ圏 1月消費者信頼感(速報値) |
1月23日(金) |
・ユーロ圏 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ユーロ圏 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・英 12月小売売上高指数
・米 12月景気先行指標総合指数
・米 12月中古住宅販売件数 |
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主要国の政策金利等 |
国名 |
政策金利 |
コメントなど |
日本 |
( 0.1%) |
12月19日、日銀は、金融政策の現状維持を賛成多数で決定。物価目標2%を目指し、安定持続に必要な時点まで緩和を継続すると示しました。 |
米国 |
0.25% |
12月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。低金利政策はこれまで「相当期間」という表現に「辛抱強く」との文言が加えられました。 |
ユーロ圏 |
0.05% |
12月4日、ECBは、政策金利を0.05%に据え置くことを決定。注目された社債・国債等の買い入れによる量的緩和の導入は先送りに。 |
英国 |
0.50% |
12月4日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置きました。3ヵ月連続。量的緩和の枠は3,750億ポンドで現状維持。インフレ率や住宅ローン承認件数等が低下傾向であることから利上げは急いでいない模様。 |
豪州 |
2.50% |
12月2日、RBAは、政策金利を過去最低の2.5%に据え置きました。1年4ヵ月連続。総裁は「懸命な路線は、金利安定の期間である可能性が高い」「経済成長を達成するには為替レートの下落が必要となる」と指摘。 |
南アフリカ |
5.50% |
南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。 |
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