|
市場概況<2014年11月第4週> |
~OPEC 原油の生産調整不調に ~
11月24日~28日のマーケットは、原油市況が注目されました。米国が感謝祭を迎えることから動きにくい様相の中、最近の世界的な成長鈍化懸念を受けた原油価格の下落に対し、OPEC総会で議論されましたが、各国の生産調整協議は不調に終わり、その結果、NY原油先物は4年超振りの70ドル割れに。原油安から各国のインフレ期待が後退し、中銀の緩和策が広がるとの思惑からドルは買われました。
ドル/円は、118円台前半付近へ。豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は売られました。
日経平均株価は、17,459.85円と前週末比」+102.34円で引け。NYダウは、17,828.24ドルと前週末比+18.18ドルとわずかに上昇し取引を終えました。 |
為替レート終値 |
ドル/円 |
118.66円 |
豪ドル/円 |
101.00円 |
ユーロ/円 |
147.64円 |
NZドル/円 |
93.05円 |
ポンド/円 |
185.60円 |
南アランド/円 |
10.71円 |
カナダドル/円 |
103.87円 |
スイスフラン/円 |
122.84円 |
※週末の東京金融取引所清算価格より |
今後の注目指標 |
12月1日(月) |
・日 第2四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
・ユーロ圏 11月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・英 11月製造業購買担当者景気指数(PMI)
・米 11月ISM製造業景況指数 |
12月2日(火) |
・日 11月マネタリーベース(前年同月比)
・豪 10月住宅建設許可件数(前月比)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ユーロ圏 10月卸売物価指数(PPI)(前月比)
・米 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
・米 10月建設支出(前月比) |
12月3日(水) |
・ユーロ圏 11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・英 11月サービス部門購買担当者景気指数
・ユーロ圏 10月小売売上高(前月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
・米 11月ADP雇用統計(前月比)
・米 11月ISM非製造業景況指数(総合)
・米 米地区連銀経済方向(ベージュブック) |
12月4日(木) |
・日 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・米 11月チャレンジャー人員削減数(前年比)
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
・米 前週分新規失業保険申請件数 |
12月5日(金) |
・日 11月外貨準備高
・日 10月景気先行指数(CI)・速報値
・ユーロ圏 第3四半期域内総生産(GDP、改定値)
・米 11月非農業部門雇用者数変化(前月比) |
|
主要国の政策金利等 |
国名 |
政策金利 |
コメントなど |
日本 |
( 0.1%) |
11月19日、日銀は、前回発表の量的・質的金融緩和(QQE)の行方を見守りたいとして金融政策の現状維持を決定しました。景気認識は、「基調的には穏やかな回復を続けている」とし、前回の判断を据え置きました。
|
米国 |
0.25% |
10月29日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和については予想通り終了が決定。低金利政策は「相当期間」維持する文言が据え置かれました。 |
ユーロ圏 |
0.05% |
11月6日、ECBは政策金利を過去最低水準の0.05%で据え置きました。先月、新しいプログラムの下でカバードボンドの購入を始め、間もなく、資産担保証券(ABS)の買い入れを開始。長期資金供給オペ(TLTRO)と合わせECBのバランスシートに大きな影響をもたらす。 |
英国 |
0.50% |
11月6日、英中銀(BOE)は、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。 |
豪州 |
2.50% |
11月4日、オーストラリア準備銀行(RBA)は、政策金利を過去最低の2.5%で据え置きました。14会合連続。声明文では「現行の政策は、景気とインフレの見通しに沿う」とし、現行水準の維持を示唆。 |
南アフリカ |
5.50% |
南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。 |
|