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市場概況<2014年11月第2週>
~政策期待から円が売られ、日経平均17,500円台へ~
11月10日~14日のマーケットは、先週末の米10月雇用統計が、予想ほど強い内容でなかったことからドル/円は、ドルが弱含む場面もありましたが、本邦7~9月期GDPの発表を来週に控えていることから、消費税増税の先送りや解散総選挙などへの政策期待により円が売られる流れが色濃くなりました。ドル/円は、113円台から116円台後半へと約7年ぶりの水準へ、ユーロ/円は145円台、豪ドル/円は101円台となるなど主要通貨に対し円が弱含みました。ただ、英国は、中銀によりインフレ見通しが下方修正されたことから下落。
日経平均株価は、一時17,500円台の節目を越え、週末終値は17,490.83円で取引を終えました。NYダウは、17,634.74ドルで引け。
為替レート終値
 ドル/円 116.26円  豪ドル/円 101.85円
ユーロ/円 145.68円  NZドル/円 92.05円
 ポンド/円 182.26円  南アランド/円 10.50円
 カナダドル/円 103.11円  スイスフラン/円 121.27円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
11月17日(月) ・日 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ユーロ圏 9月貿易収支
・米 11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
・米 10月鉱工業生産
 11月18日(火) ・日 日銀・金融政策決定会合(1日目)
・英 10月消費者物価指数(CPI)
・ユーロ圏 11月ZEW景況感調査
・米 11月NAHB住宅市場指数
 11月19日(水) ・日 日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表
・日 9月全世帯家計調査・消費支出
・日 9月景気先行指数(CI)・改定値
・ユーロ圏 9月経常収支
・英 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 10月住宅着工件数
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
 11月20日(木) ・日 10月貿易統計(通関ベース)
・ユーロ圏 11月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・英 10月小売売上高指数
・米 10月前週分新規失業保険申請件数
・ユーロ圏 11月消費者信頼感(速報値)
・米 11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・米 10月中古住宅販売件数
 11月21日(金) ・加 10月消費者物価指数(CPI)
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 10月31日、日銀は、追加緩和策を賛成5反対4の僅差で決定。マネタリーベース増加額を年間80兆円、長期国債やETF、REITの保有残高も拡大へ。
 米国  0.25% 10月29日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和については予想通り終了が決定。低金利政策は「相当期間」維持する文言が据え置かれました。
 ユーロ圏  0.05% 11月6日、ECBは政策金利を過去最低水準の0.05%で据え置きました。先月、新しいプログラムの下でカバードボンドの購入を始め、間もなく、資産担保証券(ABS)の買い入れを開始。長期資金供給オペ(TLTRO)と合わせECBのバランスシートに大きな影響をもたらす。
 英国  0.50% 11月6日、英中銀(BOE)は、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。
 豪州  2.50% 11月4日、オーストラリア準備銀行(RBA)は、政策金利を過去最低の2.5%で据え置きました。14会合連続。声明文では「現行の政策は、景気とインフレの見通しに沿う」とし、現行水準の維持を示唆。
 南アフリカ  5.50% 南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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