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市場概況<2014年10月第2週> |
~日経平均15,000円割れに~
10月13日~17日のマーケットは、先週、IMFが世界経済の見通しを引き下げたことに加え、ユーロ圏や米国の冴えない経済指標、エボラ出血熱の感染者拡大などを受け、景気回復への不透明感からリスクオフの様相となりました。
ユーロ圏の鉱工業生産や独ZEW景況感指数、米小売売上高など予想より弱い内容。米長期債の利回りは一時1.86%台まで低下し、ドル/円は、107円台から105円台前半まで円高が進みました。NY原油先物も80ドルを割れへ。
一方、日経平均株価は、欧米株の下落や主要通貨に対し円が強含んだことなどから大きく売られ、週末終値は14,532.51円(前週末比-768.04円)と15,000台を割り込みました。NYダウは、週末やや落ち着きを取り戻し16,380.41ドル(前週末比-163.69ドル)で取引を終了しました。 |
為替レート終値 |
ドル/円 |
106.93円 |
豪ドル/円 |
93.68円 |
ユーロ/円 |
136.40円 |
NZドル/円 |
84.78円 |
ポンド/円 |
171.98円 |
南アランド/円 |
9.655円 |
カナダドル/円 |
94.82円 |
スイスフラン/円 |
112.97円 |
※週末の東京金融取引所清算価格より |
今後の注目指標 |
10月20日(月) |
・日 8月景気先行指数(CI)・改定値
・ユーロ圏 8月経常収支 |
10月21日(火) |
・日 8月全産業活動指数
・米 9月中古住宅販売件数 |
10月22日(水) |
・日 9月貿易統計(通関ベース)
・豪 7Q四半期消費者物価(CPI)
・米 MBA住宅ローン申請指数
・英 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨公表
・米 9月消費者物価指数(CPI) |
10月23日(木) |
・ユーロ圏 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・英 9月小売売上高指数
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 8月住宅価格指数
・ユーロ圏 10月消費者信頼感(速報値)
・米 9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) |
10月24日(金) |
・英 7Q四半期国内総生産(GDP、速報値)
・米 9月新築住宅販売件数 |
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主要国の政策金利等 |
国名 |
政策金利 |
コメントなど |
日本 |
( 0.1%) |
10月7日、日銀は、金融政策の現状維持を全員一致で決定。「基調的には穏やかに回復を続けている」としながらも「生産面を中心に弱めの動きがみられる」、鉱工業生産について「在庫調整の動きもあって弱めの動き」と示しました。
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米国 |
0.25% |
9月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、
これまで同様MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。今回の声明文に次回10月の会合で
量的金融緩和を終えることが明記されました。
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ユーロ圏 |
0.05% |
10月2日、ECBは政策金利を据え置き。ABS(資産担保証券)やカバーボンドの買取プログラムの内容が発表されましたが、市場が注目していた購入総額(数値目標)については示されませんでした。 |
英国 |
0.50% |
10月9日、英中銀(BOE)は、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。 |
豪州 |
2.50% |
10月7日 オーストラリア準備銀行(RBA)は、政策金利を過去最低の2.5%で据え置きました。声明文で「現時点における最も賢明な方向は、政策金利の安定化である」と引き続き金利を当面据え置くことを示唆。 |
南アフリカ |
5.50% |
南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。 |
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エフピー ’S Eye |
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~米大統領選にむけて~
来月11月4日に米国の中間選挙、2年後の2016年には大統領選挙が行われます。1950年以降で16回の大統領選が行われていますが、大統領選前年の米株式市場は堅調なことが多くS&P500の平均騰落率は約17%です。これは、大統領選の景気動向が選挙結果に大きな影響を与えることから、前年から経済政策において景気浮揚に
注力する傾向があることが理由とされています。足元は景気の不透明感からリスク回避で、これまで右肩上がりだった相場に調整が入っていますが、来年の金利引き上げが有力視される中、前述のように政策が企業業績の回復をけん引すれば米株式市場も底堅く推移することが期待されます。 |