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市場概況<2014年10月第1週>
~世界経済の先行き不透明感でリスクオフ~
10月6日~10日のマーケットは、FOMC議事録の内容や、ユーロ圏を発端とした世界経済の先行きが注視されました。
FOMC議事録には、市場の予想通り早期利上げ期待を後退させる内容が盛り込まれ、合わせて、ドル高による米経済への影響についても示されていたことから、ドルは売り優勢へ。また、ドイツの製造業受注や鉱工業生産指数、貿易収支などの経済指標が弱い内容となっていることや、IMFがユーロ圏経済のリセッション入りの確率について示したことから、ユーロ圏を発端とした世界経済の減速懸念が高まりリスク回避に。ドルや円は主要通貨に対し買われました。
また、IMFが世界経済の見通しを引き下げたこともリスクオフの材料に。日経平均株価は、先週大幅下落した割安感から買いでスタートしましたが、世界経済への不透明感などから週末に向かい売り先行となり、結局、15,300.55円と前週末比-408.10円で引けました。NYダウは、前週末比-465.59ドルの16,544.10ドルと17,000ドルの大台を割り込み取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 107.75円  豪ドル/円 93.55円
 ユーロ/円 135.94円  NZドル/円 84.10円
 ポンド/円 173.03円  南アランド/円 9.695円
 カナダドル/円 96.05円  スイスフラン/円 112.38円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
10月13日(月)
 10月14日(火) ・日 9月国内企業物価指数
・豪 9月NAB企業景況感指数
・英 9月消費者物価指数(CPI)
・ユーロ圏 10月ZEW景況感調査
・ユーロ圏 8月鉱工業生産
 10月15日(水) ・日 8月鉱工業生産・確報値
・英 9月失業保険申請件数
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 9月小売売上高
・米 9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品エネルギー除く)
・米 米地区連銀経済方向(ベージュブック)
 10月16日(木) ・ユーロ圏 8月貿易収支
・ユーロ圏 9月消費者物価指数(HICP、改定値)
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 10月17日(金) ・ユーロ圏 8月建設支出
・米 9月住宅着工件数
・米 9月建設許可件数
・米 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 10月7日、日銀は、金融政策の現状維持を全員一致で決定。「基調的には穏やかに回復を続けている」としながらも「生産面を中心に弱めの動きがみられる」、鉱工業生産について「在庫調整の動きもあって弱めの動き」と示しました。
 米国  0.25% 9月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、
これまで同様MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。今回の声明文に次回10月の会合で
量的金融緩和を終えることが明記されました。
 ユーロ圏  0.05% 10月2日、ECBは政策金利を据え置き。ABS(資産担保証券)やカバーボンドの買取プログラムの内容が発表されましたが、市場が注目していた購入総額(数値目標)については示されませんでした。  
 英国  0.50% 10月9日、英中銀(BOE)は、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。
 豪州  2.50% 10月7日 オーストラリア準備銀行(RBA)は、政策金利を過去最低の2.5%で据え置きました。声明文で「現時点における最も賢明な方向は、政策金利の安定化である」と引き続き金利を当面据え置くことを示唆。
 南アフリカ  5.50% 南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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