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市場概況<2014年9月第5週>
~ドル/円、一時、節目の110円台に~
9月29日~10月3日のマーケットは、ECB理事会や米雇用統計を控え動きにくい場面もありましたが、そんな中、ドル/円は、節目の110円台へと上昇し大きなインパクトとなりました。しかし、その後は、108円台付近へ下落し、その後109円台後半に向かうなどボラタイルな動きに。
注目のECB理事会では、ABS(資産担保証券)やカバーボンドの具体的な購入総額(数値目標)が示されなかったことに失望。これを受け、ユーロは、ドルに対し上昇する場面もありました。米9月雇用統計では、非農業部門雇用者数が24.8万人増、失業率5.9%と市場予想より強い内容となったことで景気回復が順調に進んでいるとの見方が強まりドル高の後押しになりました。
日経平均株価は、前週末のNYダウが大幅反発したことや、円が軟調であったことを受け、反発してスタート。ただ、国内8月鉱工業生産指数が市場予想より弱い内容だったことから国内景気の不透明感が意識され弱気に。結局、日経平均株価は、15,708.65円と前週末比-521.21円で取引を終えました。NYダウも、17,009.69ドルと前週末比-123.46ドルで引け。
為替レート終値
 ドル/円 109.80円  豪ドル/円 95.20円
 ユーロ/円 137.38円  NZドル/円 85.27円
 ポンド/円 175.36円  南アランド/円 9.680円
 カナダドル/円 97.51円  スイスフラン/円 113.45円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
10月6日(月) ・日 日銀金融政策決定会合(1日目)
 10月7日(火) ・日 日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表
・豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・日 8月景気先行指数(CI)・速報値
・日 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
・英 8月鉱工業生産指数
・米 8月消費者信用残高
 10月8日(水) ・英 英中銀金融政策委員会(MPC)1日目
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表
 10月9日(木) ・日 8月機械受注
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・米 前週分新規失業保険申請件数
 10月10日(金) ・日 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表
・日 9月消費者態度指数・一般指数
・米 9月輸入物価指数
・米 9月月次財政収支
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 9月4日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。個人消費について、雇用・所得環境が着実に改善するものとし、基調的には底堅く推移しており駆け込み需要の反動の影響も徐々に和らぎつつあるなど依然として強気の姿勢を示しました。
 米国  0.25% 9月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、
これまで同様MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。今回の声明文に次回10月の会合で
量的金融緩和を終えることが明記されました。
 ユーロ圏  0.05% 10月2日、ECBは政策金利を据え置き。ABS(資産担保証券)やカバーボンドの買取プログラムの内容が発表されましたが、市場が注目していた購入総額(数値目標)については示されませんでした。  
 英国  0.50% 9月4日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。
 豪州  2.50% 9月2日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%に据え置くことを決定。13カ月連続。豪中銀(RBA)は「主要な商品価格の下落を考慮すると、その基礎的価値に関する予想の大半を引き続き上回っている」とインフレ、通貨高に対する懸念を示しました。
 南アフリカ  5.50% 南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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