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市場概況<2014年9月第3週>
~FOMCやスコットランド選挙は安心材料に、ドル/円は109円台へ~
9月15日~19日のマーケットは、月曜日が敬老の日で祝日となる中、、
海外市場では、前週に続き、FOMC(米連邦公開市場委員会)の行方や
スコットランド独立の是非を問う住民投票が注視されました。
そのFOMCでは、利上げに対しこれまで同様「”相当期間”現在のレートを
維持することが適切」との文言が据え置かれ、緩和的姿勢が
継続されたことを好感。米国株式市場は上昇しNYダウは連日
最高値を更新しましいた。また、スコットランドの投票も独立反対
派が優勢となったことから安心感が広がりリスク選考となりました。
ドル/円は109円台半ば付近まで上昇、ポンドも主要通貨に対し買われ
ポンド/円は一時180円台、ユーロ/円も141円台へと上振れ。
日経平均株価は、利益確定の売りや円安の一服感などもあり6営業日ぶりに反落しましたが、
その後FOMCやスコットランドの結果を受け、対ドルで円安が進み
株価は上昇。昨年12月30日の高値16,320.22円を更新し
一時16,364.08円を付けました。結局、週末終値は、16,321.17円と前週末比+372.88円で引け。
NYダウは、17,279.74ドルと前週末比+292.23ドルで取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 108.965円  豪ドル/円 97.290円
 ユーロ/円 139.875円  NZドル/円 88.57円
 ポンド/円 177.60円  南アランド/円 9.830円
 カナダドル/円 99.48円  スイスフラン/円 115.84円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
9月22日(月) ・ユーロ圏 9月消費者信頼感(速報値)
・米 8月中古住宅販売件数
 9月23日(火) ・ユーロ圏 9月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・米 7月住宅価格指数
・米 9月リッチモンド連銀製造業指数
 9月24日(水) ・豪 8月貿易収支
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 8月新築住宅販売件数
 9月25日(木) ・ユーロ圏 マネーサプライM3
・米 8月耐久財受注
・米 前週分新規失業保険申請件数
 9月26日(金) ・日 8月全国消費者物価指数(CPI)
・米 第4四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
・米 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 9月4日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。個人消費について、雇用・所得環境が着実に改善するものとし、基調的には底堅く推移しており駆け込み需要の反動の影響も徐々に和らぎつつあるなど依然として強気の姿勢を示しました。
 米国  0.25% 9月17日のFOMCにおいて、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、
これまで同様MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。今回の声明文に次回10月の会合で
量的金融緩和を終えることが明記されました。
 ユーロ圏  0.15% 9月4日、ECBは市場予想に反し、政策金利を0.1%引き下げ0.05%に。また、ABS(資産担保証券)やカバード・ボンドの買い取りを10月から実施するとしました。
 英国  0.50% 9月4日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。
 豪州  2.50% 9月2日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%に据え置くことを決定。13カ月連続。豪中銀(RBA)は「主要な商品価格の下落を考慮すると、その基礎的価値に関する予想の大半を引き続き上回っている」とインフレ、通貨高に対する懸念を示しました。
 南アフリカ  5.50% 南ア準備銀行は、9月18日の金融政策委員会で政策金利の据え置きを決定。
食料品価格の鈍化などインフレ見通しはやや改善しているとしながらも、
通貨の下落懸念も燻っておりリスクは引き続き上振れ方向にあるとしました。
エフピー ’S Eye
~分散投資とJ-REIT~
東証REIT指数が5月中旬以降、上昇傾向で堅調に推移しており
8月29日には1,648.90ポイントと年初来高値を更新しました。
年初来で比較するとTOPIX(東証株価指数)よりも
高パフォーマンスです。
現在のオフィスビル市況は、都心の空室率が13か月連続で低下し
賃料は7か月連続で上昇。物流施設もネット通販の
市場拡大により需要が高まっています。また、2020年に
東京オリンピックを控え住宅やホテル、商業施設にも好影響がある
との先行き期待も。
利回りから見た場合でも、現在のJ-REITは、3%台で推移しており、
東証一部配当利回りの約1.8%、10年債の約0.5%と比較してもREIT
だからこその高配当を窺い知ることができます。
一般に、分散投資というと、株式や債券が中心とされますが
不動産などの性質の違う資産を一部取り入れるのも面白いと思います。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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