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市場概況<2014年8月第2週>
~NYダウ、日経平均株価底堅く推移~
 8月11日~15日のマーケットは、夏休みで相場が閑散とする中、ロシアがウクライナとの国境付近で実施していた軍事演習を終了したことが伝わると安心感が広がりました。また、米7月小売売上高が予想より弱い内容となりましたが、かえって利上げ期待が遠のいたことが好感され株式市場は堅調に推移。英中銀のカーニー総裁は、四半期インフレ報告において、賃金上昇率の見通しを引き下げたことや利上げを行う時期ではないことを言及。これを受けポンドはドルに対し下落。また、本邦、消費増税後の第1四半期GDPの結果が意識されましたが、予想-7.0%に対し結果-6.8%と予想の範囲内で納まりマーケットは折込済み。日経平均株価は、前週の大幅下落の反動もあり反発してスタートし、その後も米株高やドル/円が強含んだことから上昇。結局、15,318.34円と前週末比+539.97円で取引を終えました。NYダウは、16,662.91ドルと+108.98ドルで取引終了。
為替レート終値
 ドル/円 102.310円  豪ドル/円 95.435円
 ユーロ/円 137.070円  NZドル/円 86.90円
 ポンド/円 170.83円  南アランド/円 9.665円
 カナダドル/円 93.98円  スイスフラン/円 113.35円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
8月18日(月) ・独 メルケル首相 ラトビア訪問
 8月19日(火) ・豪 RBA(豪中銀)議事録公表
・英 7月諸費者物価指数(CPI)
・英 7月小売物価指数
・米 7月消費者物価指数(CPI)
・米 7月住宅着工件数(季節調整済み)
・米 7月建設許可件数(季節調整済み)
 8月20日(水) ・日 7月貿易収支(通関ベース)
・英 MPC(英中銀)議事録公表
・米 FOMC議事録公表
 8月21日(木) ・米 イエレンFRB議長が、年次経済シンポジウムに出席
 (ジャクソンホールにて ~24日)
・中 8月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI/速報値)
・米 7月小売売上高
・米 新規失業保険申請件数
・米 8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
・米 7月中古住宅販売件数
 8月22日(金) ・米 イエレンFRB議長、年次経済シンポジウムにいて講演
 (ジャクソンホールにて)
・ユーロ圏 ドラギECB総裁、年次経済シンポジウムにて講演
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 8月8日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を決定。消費税引き上げに伴う反動減が見られる中、基調的には穏やかに回復を続けていると景気判断を維持。ただ、生産や輸出については、足元で弱めの動きなど前月からの判断を下方修正しました。
 米国  0.25% 7月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、これまで同様MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。労働市場やインフレに対する見方が上方修正されましたが、同時に労働力の余剰も指摘され現状の金利を相当期間維持するのが適切と言及。
 ユーロ圏  0.15% 8月7日、ECBは政策金利を0.15%、預金金利を-0.1%に据え置くことを決定。TLTROの実施日は予定通り9月と12月。ドラギ総裁は、低インフレや地政学リスクを警戒し、景気の下振れリスクが大きいことを示唆。
 英国  0.50% 8月7日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%、資産買い入れ枠を3,750億ポンドで据え置きました。GDPや失業率は堅調に推移しているものの、賃金の伸びやインフレ率が低いことから金利の引き上げには慎重な様子。
 豪州  2.50% 8月5日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%に据え置くことを決定。豪中銀(RBA)は「現行の政策は、景気とインフレの見通しに沿う」とし、今後2年間のインフレ率は目標である年2~3%内で推移するとの見方を示しました。
 南アフリカ  5.50% 7月17日、SARBは政策金利を0.25%引き上げ5.75%としました。2014年1月以来の利上げ。中銀は「国内経済の支援に向けた金融政策スタンスを維持する」と示唆しています。




尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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