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市場概況<2014年5月第4週>
~日経平均、14,600円台を回復~
5月26日~30日のマーケットは、来週開催されるECB(欧州中央銀行)の金融政策や米5月雇用統計の発表を控える中、欧米の株式市場は堅調に推移し、米S&P500指数や独DAX指数は、連日高値を更新しました。日経平均株価は、欧米の流れに乗り1か月半ぶりに終値ベースで14,600円台を回復しましたが、レンジ相場ながらも円が買われる場面では株式相場は重たくなり、高値警戒感も相まって利益確定の売りへ。週を通してボラタイルな展開でした。債券市場は追加緩和が織り込まれたことで欧州国債の利回りが低下し、金利差から米国債が買われる展開に。結局、週末の日経平均株価は、14,632.38円170.21円プラスで引け。NYダウは、16,717.17ドルと前週末比110.9ドルプラスで取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 101.775円  豪ドル/円 94.710円
 ユーロ/円 138.745円  NZドル/円 86.46円
 ポンド/円 170.64円  南アランド/円 9.620円
 カナダドル/円 93.88円  スイスフラン/円 113.71円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
6月2日(月) ・米 5月ISM製造業景況指数
 6月3日(火) ・中 5月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI/改定値)
・豪 豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表
・ユーロ圏 5月消費者物価指数(HICP/速報値)
 6月4日(水) ・豪 第1四半期国内総生産(GDP)
・ユーロ圏 第1四半期国内総生産(GDP/改定値)
・米 5月ADP雇用統計
・米 4月貿易収支
・米 5月ISM非製造業景況指数(総合)
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
 6月5日(木) ・英 イングランド銀行(BOE)政策金利発表
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
・ユーロ圏 ドラギECB総裁記者会見
・米 新規失業保険申請件数
 6月6日(金) ・日 4月景気先行指数(CI/速報値)
・米 5月非農業部門雇用者数変化
・米 5月失業率
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 5月21日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。物価目標2%に向けた道筋を順調にたどっているとしました。
 米国  0.25% 4月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、これまで同様、MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。フォワードガイダンスは、引き続き、労働市場やインフレなど幅広い情報を考慮すると示しました。
 ユーロ圏  0.25% 4月3日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%で5会合連続の据え置きとなりました。ドラギ総裁は、必要な限り低金利を維持するとともに、金融政策の一段の緩和が必要な場合には、すべての利用可能な手段を利用すると示しました。
 英国  0.50% 4月10日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。(2月にカーニー総裁は、雇用や所得・支出の伸びが継続するまで金融政策の引き締めは見送る可能性を示しており、市場では来年第2四半期まで利上げは行わないとみています。)
 豪州  2.50% 5月6日、RBAは政策金利を8会合連続で、過去最低の2.50%に据え置くことを決定。豪中銀は、「労働市場の指標に若干の改善が見られる」とする中、「現状では一定期間の金利安定が賢明」と中立的な姿勢が示されました。
 南アフリカ  5.50% 5月22日、SARBは政策金利を5.5%に据え置き。4月消費者物価指数(CPI)が、6.1%と目標レンジの3~6%を超え、依然としてインフレ率が高い状況が続いていますが、利上げによる景気への影響に配慮しました。
エフピー ’S Eye
~ブラジル、政策金利を据え置く~
5月28日、ブラジル中央銀行は、政策金利を11.0%で据え置くことを決定しました。これまで、景気対策の副作用からインフレ懸念が高まっており、2013年4月から合計で3.78%、9会合連続で利上げを行ないました。同国のインフレ目標レンジは、4.5%±2ポイントで、足元は+6.28%と目標レンジに収まっています。しかしながら依然インフレ圧力が強いことや、雇用環境に改善がみられることで景気回復へ期待が高まっており、今後も利上げが期待されるところです。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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