トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2014年4月第4週














































市場概況<2014年4月第4週>
~NYダウ史上高値更新。非農業部門雇用者数、2年ぶりの大幅増~
 4月28日~5月2日のマ―ケットは、メーデーやゴールデンウィークなどで休場が多く、動き難い様相でスタートしました。ウクライナ情勢や企業業績への不透明感が重石となりNYダウは下落、円は主要通貨に対し買われました。30日(水)日銀金融政策決定会合では、金融緩和期待をよそに現状維持が発表されるとマーケットは失望しリスクオフへ。しかし、同日NY市場において、米企業業績が好調だったことや、米金融政策において景気への楽観的な見解が示されたことを背景に強気にムードとなりました。NYダウ終値は、16,580.84ドルと昨年12月以来の史上高値を更新。また、週末に発表された米4月雇用統計は、非農業部門雇用者数が28.8万人増と約2年ぶり大幅増となりサプライズになりました。ドルは主要通貨に対し買われ、ドル/円では一時103円台へ上抜ける場面もありました。結局、週末の日経平均株価は、14,457.51円と前週末比+28.25円で引け。NYダウは、16,512.89ドルと前週末比+151.43ドルで取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 102.245円  豪ドル/円 94.750円
 ユーロ/円 141.785円  NZドル/円 88.55円
 ポンド/円 172.52円  南アランド/円 9.755円
 カナダドル/円 93.11円  スイスフラン/円 116.44円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
5月5日(月)
時間 注目点  予想 前回
10:45

18:00

23:00
・中 4月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI/改定値)
・ユーロ圏 3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
・米 4月ISM非製造業景況指数(総合)
48.4

-1.7%

54.0
48.3

-1.7%

53.1
5月6日(火)
時間 注目点  予想 前回
10:30
18:00
21:30
・豪 3月貿易収支
・ユーロ圏 3月小売売上高(前月比)
・米 3月貿易収支
10億豪ドル
-0.2%
-400億ドル
12億豪ドル
+0.4%
-423億ドル
チェック!  
・豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表 2.50%で据え置くとの見方が大半です。(13:30)
5月7日(水)
時間 注目点  予想 前回
チェック!
・英中銀(MPC)金融政策決定会合 1日目
・日 金融政策決定会合議事要旨(8:50)
・米 イエレンFRB議長、発言(23:00)
5月8日(木)
時間 注目点 予想 前回 

21:30
・中 4月貿易収支
・米 前週分新規失業保険申請件数
188.0億ドル
32.5万件
77.1億ドル
34.4万件
チェック!
・イングランド銀行(BOE)政策金利発表 0.50%で据え置くとの見方が大半(20:00)
・欧州中央銀行(ECB)政策金利発表 0.25%で据え置くとの見方が大半(20:45)
5月9日(金)
時間 注目点 予想 前回 
10:30
10:30
・中 4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
・中 4月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
2.1%
-1.8%
2.4%
-2.3%
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 4月30日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど全員一致で現状維持を決定。消費税増税の影響は想定内であり、物価は、2015年を中心とする期間に2%を達成する可能性が高いと、これまでと変わらぬ見解を示しました。
 米国  0.25% 4月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、これまで同様、MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。フォワードガイダンスは、引き続き、労働市場やインフレなど幅広い情報を考慮すると示しました。
 ユーロ圏  0.25% 4月3日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%で5会合連続の据え置きとなりました。ドラギ総裁は、必要な限り低金利を維持するとともに、金融政策の一段の緩和が必要な場合には、すべての利用可能な手段を利用すると示しました。
 英国  0.50% 4月10日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。(2月にカーニー総裁は、雇用や所得・支出の伸びが継続するまで金融政策の引き締めは見送る可能性を示しており、市場では来年第2四半期まで利上げは行わないとみています。)
 豪州  2.50% 3月4日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は、インフレ率が誘導目標の2%を上回る見方を示しており「政策金利の安定期間を取ることが適切」としました。
 南アフリカ  5.50% 3月27日、SARBは政策金利を5.5%に据え置きました。マーカス総裁は「中期的には引き上げる可能性がある」と示し経済が低迷傾向にある中、インフレ率が高いことがかじ取りを難しくしています。
エフピー ’S Eye
~米GDP大幅減速 今後は!?~
4月30日、米第1四半期GDP速報値が発表されました。実質GDP成長率は、前回+2.6%から大きく減速し+0.1%となりました。これは寒波の影響で個人消費の一部が減速したことや暖房需要が増したことで貿易赤字が拡大したこと、また金利上昇を受け住宅購入が減少したことなどが要因のようです。しかし、3月以降の消費は回復傾向であること、春を迎え今後は石油等の収支が改善し貿易赤字も縮小することが期待されていることなどから、引き続き米経済は底堅く推移するという見方が大半です。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2014年4月第4週