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市場概況<2014年4月第2週> |
~米企業決算や利上げへの慎重姿勢、中国GDPなどを受けリスクオンへ~
4月14日~4月18日のマーケットは、ウクライナ情勢への懸念、米企業決算への警戒感から動きにくいムードでした。ユーロは、ドラギ総裁が「ユーロ高進むなら追加の緩和必要」と示し、これまで以上にユーロ高を牽制したことから売られる展開でスタート。そんな中、Yahooの決算が発表され強い内容であったことが米株式市場を押し上げ、けん引役となりました。また、イエレンFRB議長による「雇用改善、物価上昇が遅れれば、事実上のゼロ金利政策をそれだけ長くする可能性」の発言やベージュブック(地区連銀経済報告)で景気回復が確認できたことや中国第1四半期GDPが予想より強かったことも大きく意識されリスク選考ムードとなりました。その後は、イースター休暇を前に様子無ムードに。日経平均株価は、中国GDPの結果や円が弱含んでいることなどから16日(水)3%以上の上げ幅となりました。その後週末には、ウクライナと欧米
ロシアでの協議において緊張緩和への合意がされたこと、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による株式への運用シフトが期待され更に上昇。結局、日経平均株価週末の終値は、14,516.27円と前週比プラス556.22円で引けました。NYダウも同じく、リスク先行で16,408.54円となり381.79ドルプラスで引け、先週分の下落幅を取り戻す格好となりました。 |
為替レート終値 |
ドル/円 |
102.460円 |
豪ドル/円 |
95.565円 |
ユーロ/円 |
141.505円 |
NZドル/円 |
87.85円 |
ポンド/円 |
171.97円 |
南アランド/円 |
9.760円 |
カナダドル/円 |
92.92円 |
スイスフラン/円 |
115.95円 |
※週末の東京金融取引所清算価格より |
今後の注目指標 |
4月21日(月)
時間 |
注目点 |
予想 |
前回 |
8:50
21:30
23:00 |
・日 3月貿易統計(通関ベース)
米 3月シカゴ連銀全米活動指数
・米 3月景気先行指数(前月比) |
-1兆809億円
0.20
+0.7% |
-8,025億円
0.14
+0.5% |
・ユーロ圏、英、独、仏など復活祭で休場 |
4月22日(火)
時間 |
注目点 |
予想 |
前回 |
14:00
23:00
23:00
23:00 |
・日 2がつ景気先行指数(CI/確報値)
・米 4月リッチモンド連銀製造業景況指数
・米 3月中古住宅販売件数
・ユーロ圏 4月消費者信頼感指数(速報値) |
1
455万件
-9.3 |
108.5
-7
460万件
-9.3 |
4月23日(水)
時間 |
注目点 |
予想 |
前回 |
10:30
10:45
17:00
17:00
23:00 |
・豪 第1四半期CPI(前年比)
・中 4月HSBC製造業PMI(速報値)
・ユーロ圏 4月製造業PMI(速報値)
・ユーロ圏 4月サービス業PMI(速報値)
・米 3月新築住宅販売件数(前月比) |
+3.2%
48.3
53.0
52.5
+2.3% |
+2.7%
48.0
53.0
52.2
-3.3% |
チェック!
・オバマ米大統領訪日(~25日)
・中曽日銀副総裁講演(9:25)
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4月24日(木)
時間 |
注目点 |
予想 |
前回 |
21:30
21:30
21:30 |
・米 3月耐久財受注(前月比)
・米 3月製造業受注(除く国防、航空機)
・米 新規失業保険申請件数 |
+2.0%
+1.0%
+31.5万件 |
+2.2%
-1.4%
+30.4万件 |
チェック!
・NZ NZ中銀(RBNZ)政策金利発表 0.25%引き上げ3.00%になるとの見方が大半。
・ユーロ圏 ドラギECB総裁講演(18:00)
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4月25日(金)
時間 |
注目点 |
予想 |
前回 |
8:30
8:30
17:30
22:55 |
・日 3月全国CPI(前年比)
・日 3月全国CPI(除く食料・エネルギー)(前年比)
・英 3月小売売上高(前年比)
・米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) |
+1.6%
+0.7%
+4.5%
83.0 |
+1.5%
+0.8%
+4.2%
82.6 |
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主要国の政策金利等 |
国名 |
政策金利 |
コメントなど |
日本 |
( 0.1%) |
4月8日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を決定。景気判断について「消費税引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には穏やかな回復を続けている」と据え置き。一方、「企業の業況感は、引き続き改善しているが、先行きについては慎重な見方もみられている」と日銀短観を受け一文が追加されました。 |
米国 |
0.25% |
3月19日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、前回と同規模のMBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。フォワードガイダンスの失業率6.5%を削除することを決定しました。 |
ユーロ圏 |
0.25% |
4月3日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%で5会合連続の据え置きとなりました。ドラギ総裁は、必要な限り低金利を維持するとともに、金融政策の一段の緩和が必要な場合には、すべての利用可能な手段を利用すると示しました。 |
英国 |
0.50% |
4月10日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。(2月にカーニー総裁は、雇用や所得・支出の伸びが継続するまで金融政策の引き締めは見送る可能性を示しており、市場では来年第2四半期まで利上げは行わないとみています。) |
豪州 |
2.50% |
3月4日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は、インフレ率が誘導目標の2%を上回る見方を示しており「政策金利の安定期間を取ることが適切」としました。 |
南アフリカ |
5.50% |
3月27日、SARBは政策金利を5.5%に据え置きました。マーカス総裁は「中期的には引き上げる可能性がある」と示し経済が低迷傾向にある中、インフレ率が高いことがかじ取りを難しくしています。 |
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エフピー ’S Eye |
~中国GDP予想よりしっかり~
16日に発表された中国1-3月期の実質GDP(国内総生産)は、7.4%と前回の7.7%より鈍化したものの市場予想の7.3%より強い内容となりました。鉱工業精算や固定資産投資が予想より弱い内容で先行きが懸念されるところですが、一方で、3月小売売上高が市場予想より強い内容であることや家具や自動車などの耐久財が高い伸び率を示しており、また、鉄鉱石の輸入が堅調なことからも、市場のコンセンサスほどは中国景気は弱くないとの見方が高まっています。 |