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市場概況<2014年3月第4週>
~ウクライナ問題で動き難い展開に~
 3月24日~28日のマーケットは、週明け24日にオランダで緊急開催されることとなったG7首脳会合の動向を巡り神経質なスタートとなりました。ウクライナ問題を巡り米国がロシアへの批判を強める中、リスク回避ムードが漂うと主要通貨に対し円が買われドル/円は軟調となりました。ユーロは、仏製造業購買担当者景気指数(PMI)が強い内容だったことで主要通貨に対し強含みましたが、その後は、来週ECB理事会を控え追加緩和期待から軟調な地合いに。NYダウは、1月ケースシラー住宅価格指数が23年連続で上昇したことや、3月消費者信頼感指数が2008年1月以来の好指数、2月耐久財受注が予想を大きく上回るなど強い内容が伝わると株価の支えになりましたが、結局、週末のNYダウは、16,323.06ドルと前週末比でわずか0.124%程のプラスで引けました。日経平均株価は、ウクライナ問題でのリスク回避や年度末企業の権利確定の動きもありましたが、結局、前週末比で約3.32%プラスの14,696.03円で取り引きを終えました。 
為替レート終値
 ドル/円 102.795円  豪ドル/円 95.105円
 ユーロ/円 141.43円  NZドル/円 88.97円
 ポンド/円 171.08円  南アランド/円 9.725円
 カナダドル/円 92.95円  スイスフラン/円 115.96円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
3月31日(月)
時間 注目点  予想 前回
8:50
18:00
・日 2月鉱工業生産指数(速報値)(前月比)
・ユーロ圏 3月消費者物価指数(CPI/速報値)(前年比)
+0.3%

+0.8%
+3.8%

+1.0%
チェック!・米 イエレンFRB議長が講演(22:55)
4月1日(火)
時間 注目点  予想 前回
10:00
10:45
16:55
17:00
17:30
18:00
23:00
・中 3月製造業PMI(購買担当者景気指数)
・中 3月HSBC製造業PMI
・独 3月失業率
・ユーロ圏 3月製造業PMI(確報値)
・英 3月製造業PMI
・ユーロ圏 2月失業率
・米 3月ISM製造業景況指数
50.1
48.1
+6.8%53.0
56.7
+12.0%
54.0
50.2
48.1
+6.8%
53.0
56.9
+12.0%
53.2
チェック!・豪中央銀行(RBA)政策金利発表されます。現行の2.5%で据え置くとの見方が大半です。
・日銀短観が発表されます。(8:50)
・中国習金平主席が講演(18:30)
・EU財務省・中央銀行総裁会議(~2)   
4月2日(水)
時間 注目点  予想 前回 
21:15 ・米 3月ADP雇用統計(前月比) +19.0万人 +13.9万人
4月3日(木)
時間 注目点 予想 前回 
9:30
9:30
10:00
18:00

21:30
21:30
23:00
・豪 2月小売売上高(前月比)
・豪 2月貿易収支
・中 3月非製造業PMI
・ユーロ圏 2月小売売上高(前月比)
・米 新規失業保険申請件数
・米 2月貿易収支
・米 3月ISM非製造業総合景況指数
+0.3%
+8.00億豪ドル

-0.5%

+31.9万件
-385億ドル
53.5
+1.2%
+14.33億豪ドル
55.0
+1.6%

+31.1万件
-391億ドル
51.6
チェック!
・ECB政策金利発表 0.25%で据え置くとの見方が大半です。
・ドラギECB総裁の講演があります。
4月4日(金)
時間 注目点 予想 前回 
21:30
21:30
・米 3月非農業部門雇用者数(前月比)
・米 3月失業率
+20.0万人
+6.6%
+17.5万人
+6.7%
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 3月11日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。国内の景気は「緩やかな回復を続けている」と前回の判断を据え置きました。
 米国  0.25% 3月19日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、前回と同規模のMBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小。フォワードガイダンスの失業率6.5%を削除することを決定しました。
 ユーロ圏  0.25% 3月6日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%と4会合連続の据え置きとなりました。ドラギ総裁は「インフレ率は今後数ヵ月、現在の水準にとどまるだろう。その後、徐々に2%に近い水準まで上昇するだろう」と示しました。
 英国  0.50% 3月6日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.50% 3月4日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は、インフレ率が誘導目標の2%を上回る見方を示しており「政策金利の安定期間を取ることが適切」としました。
 南アフリカ  5.50% 3月27日、SARBは政策金利を5.5%に据え置きました。マーカス総裁は「中期的には引き上げる可能性がある」と示し経済が低迷傾向にある中、インフレ率が高いことがかじ取りを難しくしています。
エフピー ’S Eye
~S&Pがブラジルを格差げ~
米格付け会社S&Pは、3月24日、ブラジル長期債の格付けを以下のように引き下げました。ブラジルの財政収支がやや悪化していることや、弱い経済成長が政府債務に影響を及ぼしている事などが理由とされています。しかし、ブラジルへの旺盛な直接投資や十分な外貨準備があることから見通しは「安定的」としています。10月に大統領選があるため新たな政策など期待し難いところですが、大統領選の行方を含め今後の動向を見守りたいところです。
<自国通貨建て>
「A-」→「BBB+」
<外貨建て>
「BBB」→「BBB-」



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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