トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2014年1月第4週














































市場概況<2014年1月第4週>  
~トルコ、インドなどの新興国、利上げで通貨防衛~
 27日(月)~31日(金)までのマーケットは、前週のアルゼンチン不安の高まりから南米を始めとした他の新興国通貨もドルなどの主要通貨に対し下落しました。しかし、トルコ中銀が臨時の金融政策決定会合において大幅利上げを発表したことはインパクトが強く、また南アフリカやインドも利上げを決定しており、中国の理財商品の債務不履行が回避されたことも含め安心材料に繋がり通貨安に一先ず歯止めがかかりました。米国のFOMCでは、市場の予想通り100億ドルの緩和縮小を発表。1月で任期満了を迎えるバーナンキ議長は、今後も米経済が現状と大きくかい離しなければ同じペースで縮小を行う意向を示しました。ドル/円は、一時101円台へと割り込みましたが、その後103円台まで持ち直しました。結局、日経平均は14,914.53円と前週末比91.2円と小幅マイナスで引け。NYダウは、前週末より180.26ドル下落し15,698.85ドルで取引を終えました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 102.160円  豪ドル/円 89.425円
 ユーロ/円 137.800円  NZドル/円 82.64円
 ポンド/円 167.91円  南アランド/円 9.185円
 カナダドル/円 91.75円  スイスフラン/円 112.66円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
2月3日(月)
時間 注目点  予想 前回
24:00 ・米 1月ISM製造業景況指数 56.4 57.0
中国 春節で休場(~6日まで)
2月4日(火)
時間 注目点  予想 前回
チェック!
RBA(豪中銀)政策金利発表。現行の2.5%で据え置くとの見方が大半。
2月5日(水)
時間 注目点  予想 前回 
6:45
22:15
24:00
・NZ 第4四半期失業率
・米 1月ADP雇用統計(前月比)
・米 1月ISM非製造業総合景況指数

+19.5万人
53.9
+6.2%
+23.8万人
53.0
2月6日(木)
時間 注目点 予想 前回 
9:30
9:30
22:30
・豪 12月貿易収支
・豪 12月小売売上高(季節調整済/前月比)
・米 新規失業保険申請件数
-1.18億豪ドル
+0.7%
+34.8万件
チェック!
・NZ ワイタンギ条約記念日で休場
・英中銀(MPC)政策金利発表。現行の0.5%で据え置くとの見方が大半。(21:00)
・ECB政策金利発表。現行の0.25%で据え置くとの見方が大半。(21:45)
・ドラギECB総裁講演(22:30)
2月7日(金)
時間 注目点 予想 前回 
18:30
22:30
22:30
・英 12月鉱工業生産指数(前月比)
・米 1月非農業部門雇用者数(前月比)
・米 1月失業率

+17.5万人
+7.2%
±0.0%
+7.4万人
+7.2%
チェック!
・豪 RBA金融政策に関する声明公表(9:30)
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 1月22日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。国内の景気は「緩やかに回復している」と前回とほぼ同じ表現としました。
 米国  0.25% 1月29日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、前回と同規模のMBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小、650億ドル/月とすることを決定しました。米景気回復の路線変更がないかぎり同ペースでの緩和縮小を行うことを示唆。
 ユーロ圏  0.25% 1月9日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%で据え置くと決定しました。ドラギ総裁は「必要なだけ金融緩和を続けることが非常に重要」言及し、低金利政策を長期的に継続する事を示しました。
 英国  0.50% 12月5日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。失業率が7.4%と予想以上のスピードで改善している中、フォワードガイダンスの修正については特に示されませんでした。
 豪州  2.50% 12月3日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現在の金融緩和政策は景気回復を促しつつ、インフレ目標を達成することができるものであり当面適切である」と示しました。
 南アフリカ  5.50% 1月29日、SARBは政策金利を0.5%ひきあげました。リーマンショック前の2008年6月以来約5年半ぶり。
 
エフピー ’S Eye  
~トルコ、大幅利上げに踏み切る~
新興国通貨の下落が不安視され、為替介入など各国が通貨防衛策に苦闘している中、トルコは、臨時の金融政策決定会合をおこない「1週間物レポ金利」を4.50%から10.00%とするなど大幅利上げをおこないました。インドもレポレートを0.25%引き上げ8.0%、南アフリカは6年ぶりの利上げを決定しており、新興国通貨の下落も一服となりました。今後は、米雇用統計やイエレン新FRB議長の講演、G20での見解などがマーケットのターニングポイントとして注目されます。
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2014年1月第4週