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市場概況<2014年1月第2週>  
~米雇用統計の悪化を受け、重たい展開に~
 13日(月)~17日(金)までのマーケットは、前週の米雇用統計を受け軟調なスタートとなりましたが、底堅いな経済指標を受け徐々にムードが回復。しかし全般的には動きが重たい週となりました。
 国内は13日(月)が祝日で休場となる中、NY株式市場は前週の雇用統計を受け大幅安の展開でスタートするなどリスクオフのムードに。ドル/円は102円台後半へと1か月ぶりの円高水準になるなどドルが主要通貨に対し売られました。しかし、その後は、強い米12月小売売上高や同生産者物価指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)では大部分の地区が経済拡大と伝わるなど米経済が底堅いことを確認。前週の雇用統計も寒波による一時的な雇用減であると今後の経済成長が期待され徐々にムードは持ち直しました。ドル/円は、米国債利回りが上昇したことでドルが買い戻され104円台を回復。結局、日経平均は15,734.46円と前週比-177.6円で引け。NYダウは、16,458.56ドルと前週比+21.51ドルで取り引きを終えました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 104.275円  豪ドル/円 91.480円
 ユーロ/円 141.05円  NZドル/円 86.11円
 ポンド/円 171.11円  南アランド/円 9.595円
 カナダドル/円 95.01円  スイスフラン/円 114.42円
※終末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
1月20日(月)
時間 注目点  予想 前回
11:00
16:00
・中 第4四半期国内総生産(GDP)(前年比)
・独 12月企業物価指数(PPI)(前月比)
+7.6%
±0.0
+7.8%
-0.1%
・米国、祝日(キング牧師誕生日)のため休場
・豪州、祝日(ウェリントン・アニバーサリー・デー)のため休場
1月21日(火)
時間 注目点  予想 前回
6:45
19:00
・豪 第4四半期消費者物価指数(CPI)(前年比)
・ユーロ圏 1月ZEW景況感調査

+1.4%
68.3
チェック!   IMFによる世界経済見通しが公表されます。(22:30)
1月22日(水)
時間 注目点  予想 前回 
9:30
18:30
18:30
・豪 第4四半期町費者物価指数(CPI)(前年比)
・英 12月失業率
・英 英中央銀行(BOE)議事録公表
+2.4%
+3.7%
+2.2%
+3.8%
チェック! ・日銀金融政策決定会合1日目
      ・カナダ中央銀行(BOC)の政策金利発表されます。+1.00%で据え置       くとの見方が大半です。
      ・世界経済フォーラム(ダボス会議)開催(~25日まで)   
1月23日(木)
時間 注目点 予想 前回 
22:30

22:30
24:00
24:00
・米 新規失業保険申請件数

・加 11月小売売上高(前月比)
・米 12月中古住宅販売件数(前月比)
・米 12月景気先行指数(前月比)
+33.2万件
+0.2%
+1.0%
±0.0%
+32.6万件

-0.1%
-4.3%
+0.8%
1月24日(金)
時間 注目点 予想 前回 
22:30 ・加 12月消費者物価指数(CPI)(前年比) +1.3% +0.9%
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 12月20日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。国内の景気は「緩やかに回復している」との表現を据え置きました。
 米国  0.25% 12月18日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。量的緩和策については、MBSと米国債購入を50億ドルずつ縮小し750億ドル/月とすることを決定。失業率6.5%以上、インフレ率が2.0%以下と予想される限り事実上のゼロ金利政策を維持すると示しました。
 ユーロ圏  0.25% 1月9日、ECBは政策金利を過去最低の0.25%で据え置くと決定しました。ドラギ総裁は「必要なだけ金融緩和を続けることが非常に重要」言及し、低金利政策を長期的に継続する事を示しました。
 英国  0.50% 12月5日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。失業率が7.4%と予想以上のスピードで改善している中、フォワードガイダンスの修正については特に示されませんでした。
 豪州  2.50% 12月3日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現在の金融緩和政策は景気回復を促しつつ、インフレ目標を達成することができるものであり当面適切である」と示しました。
 南アフリカ  5.00% 11月21日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き、2012年7月の利下げ以降現状維持。しかし、通貨安とボラティリティ(変動幅)の大きさがインフレ上昇のリスクであると示し今後の金融引き締めを示唆。
 
エフピー ’S Eye  
~ブラジル中銀、政策金利10.5%に~
ブラジル中央銀行は、15日(水)政策金利を0.5%引き上げ10.5%と昨年4月から7回合連続の利上げを行いました。同国は、物価上昇率が高いことを懸念しており、12月の物価が+5.91%と前月から更に上昇していることが要因となりました。物価をコントロールしながら景気の活性化や海外からの投資マネーへの目配りと、難しいかじ取りを迫られていますが、今年はワールドカップ、2016年はオリンピックが控えており、観光客の増加や消費の伸び、またインフラ投資などが景気の下支えすると期待されています。将来の財政懸念もありますが、人口の増加と中間所得層の増大で内需拡大は続いていくとみられています。
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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