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市場概況<2013年12月第1週>  
~ドル/円6か月半ぶりに103円台、ユーロ/円5年ぶりの140円台へ~
 2日(月)~6(金)のマーケットは、週明け発表された中国の製造業関係の指標が予想より強い内容であったことや日銀による追加緩和観測を受け円が売られ、ドル/円は6カ月半年ぶりに103円台、ユーロ/円が5年ぶりの140円台を突破するなど円安が進みました。しかしその後は、先物のポジション調整などもあり円が買い戻されました。NYダウは先週末から5日続落となるなど軟調な地合いで、米雇用統計の発表を週末に控えていることや連銀総裁による量的緩和縮小への前向きな発言が伝わったことが足かせとなりました。注目の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想より強い20.3万人、失業率が前回7.2%から7.0%へと改善しておりリスク選考ムードに。NYダウは反騰しました。結局週末のNYダウは、16,020.20ドルとなり前週比-66.21ドルで引け、日経平均株価は15,299.86円と-362.01円で取り引きを終えました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 102.885円  豪ドル/円 93.655円
 ユーロ/円 140.975円  NZドル/円 85.22円
 ポンド/円 168.13円  南アランド/円 9.960円
 カナダドル/円 96.52円  スイスフラン/円 115.25円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
12月9日(月)
時間 注目点  予想 前回
8:50
8:50
10:30
20:00
・日 第3四半期GDP(2次速報値)(前期比)
・日 10月国際収支、貿易収支
・中 11月消費者物価指数(前年比)
・独 10月鉱工業生産指数(前月比)
+0.4%

+3.1%
+0.5%
-8748億円
+3.2%
-0.9%
12月10日(火)
時間 注目点  予想 前回
18:30
21:00
・英 10月鉱工業生産指数(前月比)
・ドラギECB総裁講演
+0.9%
12月11日(水)
時間 注目点  予想 前回 
8:50
16:00
・日 10月機械受注(前月比)
・独 11月消費者物価指数(確報値)(前年比)
-2.1%
+1.3%
12月12日(木)
時間 注目点 予想 前回 
9:30
22:30
22:30
22:30
・豪 11月失業率
・米 11月小売売上高(前月比)
・米 11月小売売上高(除く自動車)(前月比)
・米 新規失業保険申請件数

+0.4%
+0.2%
+5.7%
+0.4%
+0.2%
+29.8万人
チェック! 
 NZ中央銀行(RBNZ)政策金利発表。2.50%で据え置くとの見方が大半です。
12月13日(金)
時間 注目点 予想 前回 
22:30 ・米 11月卸売物価指数(PPI)(前年比) +0.8% +0.3%
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 11月21日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を示しました。国内の景気は「緩やかに回復している」と前回を踏襲。海外については「徐々に持ち直しに向かっている」から「緩やかに持ち直している」へとやや上方修正。
 米国  0.25% 10月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。失業率6.5%以上、今後1~2年のインフレ率が2.5%以下と予想される限り事実上のゼロ金利政策を維持。
 ユーロ圏  0.25% 12月5日、ECBは政策金利を0.25%に据え置くと決定しました。ドラギ総裁は、長期にわたり低水準に維持する方針を改めて表明しました。
 英国  0.50% 12月5日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持することを発表。カーニー総裁は、景気回復 を損ねるような早急な引き締めはしないと表明しました。
 豪州  2.50% 12月3日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現在の金融緩和政策は景気回復を促しつつ、インフレ目標を達成することができるものであり当面適切である」と示しました。
 南アフリカ  5.00% 11月21日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き、2012年7月の利下げ以降現状維持。しかし、通貨安とボラティリティ(変動幅)の大きさがインフレ上昇のリスクであると示し今後の金融引き締めを示唆。
 
エフピー ’S Eye  
~豪州、第3四半期GDP~
豪州の第3四半期(7~9月期)実質GDPは、前期比+0.6%、前年同期比で+2.3%と前回(4~6月期)の+0.7%、+2.4%より低下し、過去10年の平均値である+3.0%からもかい離しています。2014年も平均値を下回る成長が続くとされ、当面は金融緩和策が続けられるとの見方が強くなっています。最近の豪ドル/円は、円売りに支えられていますが、豪ドル自体の買い材料は乏しいようです。 
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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