トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2013年11月第3週














































市場概況<2013年11月第3週>  
~NYダウ史上初の16,000ドル台を突破 ドル/円101円台へ~
 18日(月)~22(金)のマーケットは、先週の流れを引き継ぎ、量的緩和縮小への期待の高まりからリスクオンの様相となりました。先週の雇用統計が強い内容であったことから長期金利は2ヵ月ぶりの水準まで上昇し、ドル/円は、101円台を突破しました。その他の主要通貨もドルや円に対し強含みましたが、中国の三中全会での内容が好感され底堅く推移していた豪ドルは、依然高い水準であることに難色を示した豪中央銀行(RBA)の影響を受け伸び悩みました。また、これまで緩和縮小の見方が強まると下落傾向であったNYダウでしたが、今週は底堅く推移し史上初の16,000ドル台を突破し、結局、16,064.77ドル(先週末比+103.07ドル)で取り引きを終えました。日経平均株価は、週後半盛り返し15,381.72円(+215.8円)で引けました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 101.340円  豪ドル/円 92.900円
 ユーロ/円 137.280円  NZドル/円 82.99円
 ポンド/円 164.33円  南アランド/円 10.070円
 カナダドル/円 96.25円  スイスフラン/円 111.69円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
11月25日(月)
時間 注目点  予想 前回
24:00 ・米 10月中古住宅販売保留(前月比) +2.0% -5.6%
11月26日(火)
時間 注目点  予想 前回
8:50

22:30
22:30
24:00
・日 日銀金融政策決定皆具議事要旨公表(10/31分)
・米 10月住宅着工件数(季節調整済/年率)
・米 10月建設許可件数(季節調整済/年率)
・米 11月消費者信頼感指数




72.0


92.5万件
93.5万件
71.2
11月27日(水)
時間 注目点  予想 前回 
18:30

22:30
22:30
24:00
・英 第3四半期国内総生産(GDP/改定値)(前期比)
・米 新規失業保険申請件数
・米 10月耐久財受注(前月比)
・米 10月景気先行指数(前月比)



-1.7%
+0.1%
+0.8%

+32.3万件
+3.8%
+0.7%
11月28日(木)
時間 注目点 予想 前回 
17:55
22:00
・独 11月失業率
・独 11月消費者物価指数(速報値)(前月比)
+6.9%
-0.2%
11月29日(金)
時間 注目点 予想 前回 
6:45
8:30

8:50
19:00
19:00

22:30
・豪 10月住宅建設許可件数(前月比)
・日 10月全国消費者物価指数(食料・エネルギー除く)(前年比)
・日 10月鉱工業生産指数(速報値)(前月比)
・ユーロ圏 10月失業率
・ユーロ圏 11月消費者物価指数(CPIコア/速報値)(前年比)
・加 第3四半期国内総生産(GDP)(前期比年率)
+1.4%
±0.0

+1.3%
+12.2%
+0.8%

+1.7%
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 11月21日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を示しました。国内の景気は「緩やかに回復している」と前回を踏襲。海外については「徐々に持ち直しに向かっている」から「緩やかに持ち直している」へとやや上方修正。
 米国  0.25% 10月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。失業率6.5%以上、今後1~2年のインフレ率が2.5%以下と予想される限り事実上のゼロ金利政策を維持。
 ユーロ圏  0.25% 11月7日、ECBは政策金利を0.25%引き下げ0.25%に決定。ドラギ総裁は、「長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」とユーロ経済の脆弱さを指摘し「必要な限り緩和的にとどまる」と示しました。
 英国  0.50% 11月7日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持することを発表。政策金利の据え置きは4年8カ月連続。
 豪州  2.50% 11月5日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現状の金融政策は適切」と前回と同様の見解でした。物価については「年2~3%の誘導目標と合致し、向こう1~2年にこうした状況が続く」とし、新たな利下げ観測は後退しました。
 南アフリカ  5.00% 11月21日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き、2012年7月の利下げ以降現状維持。しかし、通貨安とボラティリティ(変動幅)の大きさがインフレ上昇のリスクであると示し今後の金融引き締めを示唆。
 
エフピー ’S Eye  
~世界最大の運用資産保有のGPIF等の運用改革!~
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)等の公的・準公的資金の運用比率が見直されそうです。従来の国債を中心とした運用では、期待しているリターンを得ることが難しいとされていることから、株式やREIT、外国資産等の比率を増やすことが検討されています。約200兆円規模の資産が見直されることで、中長期的な株式市場の上昇、為替相場は円安圧力の一因となることが想定されます。
GPIFの資産構成割合(平成25年6月末現在)

GPIFのHPより
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2013年11月第2週