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市場概況<2013年11月第1週>  
~米雇用統計において米経済の力強さを確認。ユーロ圏は政策金利を引き下げへ~
 4日(月)~8(金)のマーケットは、景気の下振れに底打ちについて期待が高まっているユーロ圏において、S&Pによるフランス格付けがAA+からAAへ引き下げられたことや、政策金利が予想外の0.25%引き下げとなったことなどネガティブ材料が浮上しユーロは急落しました。今回の政策金利の見直しについてドラギECB総裁は、7月のフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に沿ったものと示し低インフレ局面が長期化すると言及しました。 一方、米国は、週末の雇用統計を控え様子見ムードが広がる中、ISM非製造業景気指数や第3四半期国内総生産(GDP/速報値)が予想より強い内容であるなど、米経済の底堅さをが確認され、また、注目の米10月雇用統計においては、政府の一部閉鎖の影響が懸念されましたが、非農業部門雇用者数が20.4万人という好結果が得られ緩和縮小を乗り換えるだけの力があると強気姿勢となりました。ドル/円は99円台半ば付近まで上ぶれるなどリスクオンムードが広がり、米長期債利回りは上昇。NYダウは、終値で最高値を更新する場面もあり、結局、先週末比146.23ドル高い15,761.78ドルで引けました。日経平均株価は、114.77円安い14,086.80円(14,201.57円)で取り引きを終えました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 99.145円  豪ドル/円 92.995円
 ユーロ/円 132.480円  NZドル/円 81.71円
 ポンド/円 158.76円  南アランド/円 9.580円
 カナダドル/円 94.60円  スイスフラン/円 107.53円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
11月11日(月)
時間 注目点  予想 前回
8:50 ・日 9月国際収支・貿易収支 -8,859億円
11月12日(火)
時間 注目点  予想 前回
8:50
14:00
15:00

16:00
・日 10月マネーストック(前年比)
・日 10月消費者態度指数
・日 10月工作機械受注(速報値)(前月比)
・独 10月消費者物価指数(CPI/確報値)(前月比)
+3.8%
45.4
-6.3%

‐0.2%
11月13日(水)
時間 注目点  予想 前回 
8:50
8:50
19:00
21:00
・日 9月機械受注(前月比)
・日 10月国内企業物価指数(前月比)
・ユーロ圏 9月鉱工業生産指数(前月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数
+5.4%
+0.3%
+1.0%
-7.0%
11月14日(木)
時間 注目点 予想 前回 
8:50

13:30
16:00
19:00
22:30
22:30
・日 第3四半期国内総生産(GDP/1次速報値)(前期比年率)
・日 9月鉱工業生産指数(確報値)(前月比)
・独 第3四半期国内総生産(速報値)(前期比)
・ユーロ圏 第3四半期国内総生産(速報値)(前期比)
・米 新規失業保険申請件数
・米 9月貿易収支
+1.6%





-390億ドル
+3.8%

+1.5%
+0.7%
+0.3%
+33.6万件
-388億ドル
11月15日(金)
時間 注目点 予想 前回 
19:00

22:30
23:15
・ユーロ圏 10月消費者物価指数(CPI/確報値)(前月比)
・米 9月NY連銀製造業景気指数
・米 10月鉱工業生産指数(前月比)


+4.50
±0.0%
+0.5%

+1.52
+0.6%
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本 ( 0.1% 10月31日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状維持を全員一致で決定。記者会見に置いて「2015年度にかけて物価目標の2%に達する可能性が高い」と自信を示した。
 米国  0.25% 10月30日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。失業率6.5%以上、今後1~2年のインフレ率が2.5%以下と予想される限り事実上のゼロ金利政策を維持。
 ユーロ圏  0.25% 11月7日、ECBは政策金利を0.25%引き下げ0.25%に決定。ドラギ総裁は、「長期にわたる低インフレに直面する可能性がある」とユーロ経済の脆弱さを指摘し「必要な限り緩和的にとどまる」と示しました。
 英国  0.50% 11月7日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持することを発表。政策金利の据え置きは4年8カ月連続。
 豪州  2.50% 10月1日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現状の金融政策は適切」とし豪ドルの上昇に対し「より低い水準であれば景気を支えるだろう」と示しました。
 南アフリカ  5.00% 9月19日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置きました。マーカス総裁は、国内経済の見通しに変化はないとしながらも、長引く労働争議の経済に対する悪影響や賃金交渉に伴うインフレの可能性を注視。
 
エフピー ’S Eye  
~ユーロ圏経済の見通し~
欧州委員会は5日、ユーロ圏の2014年経済見通しを+1.1%から+1.2%へと2回連続で下方修正しました。失業率も今後高止まるとされており、また、2014年のインフレ率は目標としている「2%をやや下回る水準」には届かず1.5%と予想されています。しかし、一方では、第2四半期国内総生産(GDP)が前期比でプラスとなるなど回復の兆しも見え隠れしています。財政健全化により財政出動ができず難しいかじ取りが迫られる中、上記、市場概況で示した通り、今回、政策金利を引き下げました。
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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