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市場概況<2013年10月第2週>  
~米デフォルト回避へ~
 14日(月)~18(金)のマーケットは、米債務上限の引き上げの動向が注視されました。17日の債務上限の期限を前にデフォルト等の最悪の事態を懸念する一方、最終的に合意するとの楽観的な見方も強く株式市場は底堅く推移しました。米10年債利回りは安定していましたが、償還が近い短期国債は値崩れし利回りは急上昇。ドル/円やクロス円は底堅く推移しました。NY時間16日深夜、上下院で暫定予算や国債発行の延長が可決し安心感が伝わると米短期国債は買い戻され価格上昇・利回り低下、それを受けドルは売り圧力が強くなりドル/円は一時99円台へ上抜けました。日経平均株価は、米デフォルト回避を受け急上昇、14,561.54円と先週末比156.8円のプラスで引け、NYダウは、15,399.65ドルと162.54ドルプラスで取引を終えました。次なる市場の関心は、政府機関一部閉鎖の影響や、来週22日に延期された米雇用統計の発表を受けたQE(量的緩和策)縮への道のりへ移っています。
 
為替レート終値  
 ドル/円 97.835円  豪ドル/円 94.645円
 ユーロ/円 133.875円  NZドル/円 83.08円
 ポンド/円 158.16円  南アランド/円 10.005円
 カナダドル/円 95.08円  スイスフラン/円 108.48円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
10月21日(月)
時間 注目点  予想 前回
8:50
23:00
・日 9月貿易統計
・米 9月中古住宅販売件数
-9,339億円
-3.3%
-9,628億円
+1.7%
10月22日(火)
時間 注目点  予想 前回
21:30
21:30
23:00
・米 9月非農業部門雇用者数変化
・米 9月失業率
・米 10月リッチモンド連銀製造業指数
+18.0万人
+7.3%
0
+16.9万人
+7.3%
0
チェック!   10月4日から延期された米雇用統計が発表されます。
10月23日(水)
時間 注目点  予想 前回 
17:30

20:00
23:00
・英 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・米 MBA住宅ローン申請指数
・ユーロ圏 10月消費者信頼感(速報値)



-14.9


+0.3%
-14.5
チェック!  カナダ銀行政策金利発表。1.00%で据え置くとの見方が大半
10月24日(木)
時間 注目点 予想 前回 
6:45

10:45

17:00

21:30
23:00
・NZ 9月貿易収支

・中 HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI/速報値)
・ユーロ圏 10月製造業購買担当者景気指数(PMI/速報値)
・米 新規失業保険申請件数
・米 9月新築住宅販売件数




51.5


+1.0%
-11.91億NZD
51.2

51.1

+35.8万件
+7.9%
10月25日(金)
時間 注目点 予想 前回 
8:30
17:30

21:30
22:55
・日 9月全国消費者物価指数(CPI)
・英 第3四半期国内総生産(GDP/速報値)(前年同期比)
・米 9月耐久財受注(輸送用機器除く)
・米 10月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)
+0.9%
+1.4%

+0.4%
75.0
+0.9%
+1.3%

-0.1%
75.2
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 10月4日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復を続ける」と据え置かれました。
 米国  0.25% 9月18日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。失業率6.5%以上、今後1~2年のインフレ率が2.5%以下と予想される限り事実上のゼロ金利政策を維持。量的緩和の縮小は、景気回復の更なる証拠が必要と示した。
 ユーロ圏  0.50% 10月2日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、「回復は初期段階に過ぎない」「ユーロ圏は脆弱で失業率は高止まりしている」とし現状を維持することを示しました。
 英国  0.50% 10月10日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持することを発表。政策金利の据え置きは4年7カ月連続。
 豪州  2.50% 10月1日、RBAは政策金利を過去最低の2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「現状の金融政策は適切」とし豪ドルの上昇に対し「より低い水準であれば景気を支えるだろう」と示しました。
 南アフリカ  5.00% 9月19日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置きました。マーカス総裁は、国内経済の見通しに変化はないとしながらも、長引く労働争議の経済に対する悪影響や賃金交渉に伴うインフレの可能性を注視。
 
エフピー ’S Eye  
~残された火種~
暫定法案が可決。来年2月7日まで国債発行が認められ、予算も来年1月15日までの暫定予算が成立しました。しかし、デフォルトは回避されたものの先延ばしに過ぎず、年明けには再び協議を控えています。また、同時期に下院の中間選挙が改選される予定でもあり、これも懸念材料とされています。今回、短期国債は、急上昇しその後落ち着きを取り戻しましたが、米6カ月物国債などはやや高止まりしている傾向にあり市場心理を反映しています。
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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