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市場概況<2013年9月第2週>  
~リスクオンでスタートするも、QE縮小の見方が遠のき慎重ムードに~
 9日(月)~13(金)のマーケットは、9日(月)の日経平均株価が、東京オリンピック開催決定を受け、期待感から関連銘柄が上昇するなどしており堅調にスタート。それに引っ張られる格好で、ドル/円は、一時100円の大台にのりました。シリアへの軍事介入についてロシアのラブロフ外相が、軍事攻撃を回避できるならシリアの化学兵器を国際管理下に置くよう要請しシリアもこれを受け入れる方針であることが伝わると、安心感から主要通貨に対しドルは売られました。日本や中国の指標が好調で、日経平均が堅調に推移する中、ダウは続伸。10年債利回りは一時3%台まで上昇し、2年1か月ぶりの水準となりました。米新規失業保険申請件数は、31,000人減と2006年以来の水準にまで低下しましたが、システムの変更により2州から申請を受理できなかったことが理由とされており、来週に控えるFOMCでのQE(量的緩和策)縮小の行方が見通しにくく、また、米8月小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数が予想より弱い内容であったことはドル売りの材料とされましたが、全体的に動きにくい様相でした。結局、週末の日経平均終値は、14,404.67円と前週末に比べ543.86円のプラス。NYダウは、15,376.06ドルと453.559ドルプラスで引きを終えました。
 
為替レート終値  
 ドル/円 99.235円  豪ドル/円 91.780円
 ユーロ/円 132.010円  NZドル/円 80.77円
 ポンド/円 157.55円  南アランド/円 9.980円
 カナダドル/円 95.89円  スイスフラン/円 106.77円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
 
今後の注目指標  
9月17日(火)
時間 注目点  予想 前回
10:30
18:00
21:30
・豪 豪準備銀行金融政策議事要旨
・ユーロ圏 9月ZEW景況感調査
・米 8月消費者物価指数(CPIコア)


+0.2%

44.0
+0.2%
チェック!米FOMC(連邦公開市場委員会)1日目   
9月18日(水)
注目点   予想 前回 
17:30
18:00
20:00
21:30
21:30
・英 英中銀金融政策(MPC)議事要旨
・ユーロ圏 7月建設支出
・米 8月住宅ローン申請指数
・米 8月住宅着工件数
・米 8月建設許可件数



+3.2%
-0.4%

+0.7%

+5.9%
+2.7%
 チェック!27:00 米FOMC(連邦公開市場員会)、終了後政策金利発表
9月19日(木)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
14:00
14:00
21:30
23:00
・日 8月貿易統計(通関ベース)
・日 7月景気一致指数(CI)改定値
・日 7月景気先行指数(CI)改定値
・米 前週分新規失業保険申請指数
・米 8月中古住宅販売件数




-2.5%
1兆240億円
106.4
107.8
+6.5%
9月20日(金)
時間 注目点 予想 前回 
23:00 ・ユーロ圏 9月消費者信頼感(速報値) -15.6
 
 主要国の政策金利等  
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 9月5日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」と据え置かれました。
 米国  0.25% 7月31日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続し、量的緩和の縮小は、労働市場の見通しが大幅に改善するまで続けると改めて強調。ゼロ金利は、資産購入終了後も相当期間継続するののが適切とした。
 ユーロ圏  0.50% 9月5日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、7月に示したフォワードガイダンスに沿うことや、理事会はECBの主要政策金利が長期間にわたり現在の水準、もしくは下回る水準に維持されることを示しました。
 英国  0.50% 9月5日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.50% 9月3日、RBAは政策金利を2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「今後の見通しの評価を継続し、需要の持続可能な伸びとインフレ実現のために必要であれば政策を調整する」と言及。
 南アフリカ  5.00% 7月18日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き。2012年7月の利下げ以降、6回合連続。通貨の下落と原油価格の上昇を受け、2013年~2015年のインフレ予想を引き上げられ、景気見通しは、電力供給の制約を主な理由に引き下げられた。
 
エフピー ’S Eye  
~NYダウ、構成銘柄の入れ替え~
9月23日から、ダウ工業株30種平均(NYダウ)の構成銘柄が変更になります。新しい銘柄は、ナイキ、VISA、ゴールドマンサックスグループの3銘柄で、何れも除外銘柄より株価が高く、しかも年上昇率が高いため、NYダウをかさ上げする効果があるといわれています。3銘柄の入れ替えは2004年4月以来。NYダウとは、構成銘柄の株価の合計と株式分割等を考慮し平均したもの。最近は、工業銘柄からエネルギーや金融サービスなどの銘柄に軸足を移しており、米国の主要産業の変化が伺えます。
 新                旧 
 ナイキ(スポーツ関連商品)
VISA(決済技術提供企業)
ゴールドマンサックスグループ
 バンク オブ アメリカ(銀行)
ヒューレット パッカード(コンピュータ関連)
アルコア(アルミニウム関連)
 



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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