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市場概況<2013年9月第1週>
~シリア動向を横目に、米雇用統計待ち~
 2日(月)~6(金)のマーケットは、米国の祝日や米8月雇用統計を控え慎重になる中、シリアへの軍事介入への動向に左右される展開でした。
 週最初の月曜日は、米国がレーバーデーで祝日であったため相場は閑散としましたが、欧州株は堅調に推移。リスクオンの様相でした。しかし、シリアへの軍事介入への動向から目が離せず、ベイガー米下院議員が介入を支持していることが伝わるとリスクオフになるなど神経質な動きとなりました。軍事介入について上院を通過、介入は最大90日で上陸しないことが示されると、ドルや円は、主要通貨に対し売られるなどリスクオンで反応。一方、米経済指標は、8月ISM製造業景気指数が2年ぶりの強い内容であったことや、8月新車販売台数やADP雇用報告が強い内容、ベージュブック(地区連銀経済報告)においても7月上旬から8月下旬にかけて穏やかに回復していることが示されており、QE(量的緩和策)縮小を後押しする材料が続きました。しかし、その大きな判断材料となる8月雇用統計は、失業率が7.3%と低下したものの、労働参加率の低下が影響しているものとされており、また、非農業部門雇用者数は16.9万人と予想18.0万人より弱くなっていることから、QE縮小が遠のいたとの見方が強まりドル/円は一時売られました。今週末の日経平均は、13,860.81円と約3.5%上昇し引け。NYダウは、一時15,000ドル台を回復する場面もありましたが、結局14,922.501ドルと約0.8%上昇し取り引きを終えました。
為替レート終値
 ドル/円 99.060円  豪ドル/円 91.035円
 ユーロ/円 130.510円  NZドル/円 79.29円
 ポンド/円 154.81円  南アランド/円 9.890円
 カナダドル/円 95.22円  スイスフラン/円 105.68円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
9月9日(月)
時間 注目点 予想 前回 
8:50

10:30
14:00
28:00
・日 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)年率換算
・豪 7月住宅ローン件数
・日 8月消費者態度指数・一般世帯
・米 7月消費者信用残高
+3.8%


44.0
124億USD
+2.6%

+2.7%
43.6
138億USD
9月10日(火)
時間 注目点  予想 前回
8:50
8:50
8:50
・日 日銀・金融政策決定会合議事要旨発表
・日 7月第三次産業活動指数
・日 マネーストックM2

-0.5%
+3.8%

-0.3%
+3.7%
9月11日(水)
注目点   予想 前回 
8:50
8:50

17:30
20:00
・日 8月国内企業物価指数
・日 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
・英 8月失業率
・米 MBA住宅ローン申請指数
+2.3%


4.3%
+2.2%
5.9

4.3%
1.3%
9月12日(木)
時間 注目点 予想 前回 
8:50

17:00
21:30
27:00
・日 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 8月月次財政収支



33.0万件
-1550億USD
-1750億円


32.3万件
-976億USD
9月13日(金)
時間 注目点 予想 前回 
13:30
18:00
21:30
21:30
22:55
23:00
・日 7月鉱工業生産・確報値
・ユーロ圏 7月貿易収支
・米 8月卸売物価指数(PPI)
・米 8月小売売上高
・米 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・米 7月企業在庫


+0.2%
+0.4%
82.4
+0.3%
+3.2%
173億EUR
+0.0%
+0.2%
82.1
+0.0%
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 9月5日、日銀はマネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」と据え置かれました。
 米国  0.25% 7月31日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続し、量的緩和の縮小は、労働市場の見通しが大幅に改善するまで続けると改めて強調。ゼロ金利は、資産購入終了後も相当期間継続するののが適切とした。
 ユーロ圏  0.50% 9月5日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、7月に示したフォワードガイダンスに沿うことや、理事会はECBの主要政策金利が長期間にわたり現在の水準、もしくは下回る水準に維持されることを示しました。
 英国  0.50% 9月5日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.50% 9月3日、RBAは政策金利を2.50%で据え置くことを決定。豪中銀は「今後の見通しの評価を継続し、需要の持続可能な伸びとインフレ実現のために必要であれば政策を調整する」と言及。
 南アフリカ  5.00% 7月18日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き。2012年7月の利下げ以降、6回合連続。通貨の下落と原油価格の上昇を受け、2013年~2015年のインフレ予想を引き上げられ、景気見通しは、電力供給の制約を主な理由に引き下げられた。
エフピー ’S Eye
~豪州の投資環境~
9月3日の金融政策では、史上最低の2.50%で政策金利が据え置かれました。最近の豪州経済を鑑みると更なる利下げ余地は想定されるものの、最大の輸出国である中国の鉄道等のインフラ投資や不動産投資が増加していることから鉄鉱石の需要も高まっており、今後の豪経済回復の足がかりとして明るい兆しも見えています。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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