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市場概況<2013年8月第2週>
~米長期債利回り一時2年ぶりの水準へ~
 12日(月)~16日(金)までのマーケットは、本邦GDPの発表や米経済指標の発表を受け楽観・悲観が交錯しました。
 週最初の早朝、本邦4月~6月実質GDP(一次速報値)の発表があり、年率換算2.6%と予想3.6%を下回りました。それを受けドル/円は円が買われる展開、日経平均は失速となりましたが、その後、安部首相や甘利経済再生相が景気押し上げの意欲的な姿勢を示していることが好感され下げ止まりました。米7月小売売上高の発表では、予想より強い内容を受け米長期債利回りが上昇。ドル/円は96円台前半付近から98円台前半へ上昇するなどドル買いが強まり、NYダウも底堅く推移しました。しかし、同7月鉱工業生産において製造業が軒並み低下していたことや、NY連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数が揃って弱い内容が発表されると、NYダウは大幅安に。また、先週の新規失業保険申請件数が約6年ぶりの水準まで低下していることや8月住宅市場指数が2005年以来の高水準となったことが伝わる場面では米長期債利回りは上昇、一時2年ぶりの2.8%台を上抜けました。結局、今週の日経平均株価は、13,650.11円と先週末とほぼ同水準で引け。NYダウは、15,081.47ドルと約2.2%下落して取引終了。
為替レート終値
 ドル/円 97.550円  豪ドル/円 89.580円
 ユーロ/円 130.100円  NZドル/円 79.04円
 ポンド/円 152.43円  南アランド/円 9.690円
 カナダドル/円 94.40円  スイスフラン/円 105.24円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
8月19日(月)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
14:00
18:00
・日 6月貿易統計(通関ベース)
・日 6月景気先行指数(CI/改定値)
・ユーロ圏 6月建設支出
-1,823億円
107.0
-0.3%
8月20日(火)
時間 注目点  予想 前回
10:30 ・豪 豪準備銀行、金融政策議事要旨公表
8月21日(水)
注目点   予想 前回 
20:00
23:00
27:00
 ・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 7月中古住宅販売件数(年率換算)
・米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

508万件
8月22日(木)
時間 注目点 予想 前回 
10:45
17:00
21:30
22:00
23:00
・中 HSBC8月PMI(速報値)
・ユーロ圏 8月製造業購買担当者景気指数PMI(速報値)
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 6月住宅価格指数
・米 7月景気先行指標総合指数





0.0%
8月23日(金)
時間 注目点 予想 前回 
17:30
23:00
23:00
・英 第4四半期GDP(改定値)
・ユーロ圏 8月消費者信頼感指数(速報値)
・米 7月新築住宅販売件数
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 8月8日、日銀は、マネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」と前回と変わりませんでしたが、消費者物価指数(コア)を「プラスに転じている」、予想物価上昇率を「全体として上昇している」と前回より強い表現に変更。
 米国  0.25% 7月31日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続し、量的緩和の縮小は、労働市場の見通しが大幅に改善するまで続けると改めて強調。ゼロ金利は、資産購入終了後も相当期間継続するののが適切とした。
 ユーロ圏  0.50% 8月1日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は「理事会は、ECBの主要政策金利が長期間にわたり現在の水準、もしくは下回る水準にとどまると予想している」と発言しフォアードガイダンス(将来の金融政策指針)を改めて示した。
 英国  0.50% 8月1日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.50% 8月6日、RBAは政策金利を0.25%引き下げ過去最低の2.50%に決定。豪中銀は「物価などの最近の情報を考慮し、政策金利を一段と低下させることが適切と判断した」と言及。
 南アフリカ  5.00% 7月18日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き。2012年7月の利下げ以降、6回合連続。通貨の下落と原油価格の上昇を受け、2013年~2015年のインフレ予想を引き上げられ、景気見通しは、電力供給の制約を主な理由に引き下げられた。
エフピー ’S Eye
~ユーロ圏の景気底打ち感~
ユーロ圏の第2四半期実質GDP成長率(速報値)が発表され、前期比+0.3%と7四半期ぶりにプラス成長となりリセッションから脱却しました。中でも独が+0.7%、仏が+0.5%と大きくけん引しており、米国を中心とした世界経済の回復ムード中、今後も緊縮財政やECB(欧州中央銀行)等の支援を受けながら、穏やかに回復していくという見方が強くなっています。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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