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市場概況<2013年7月第5週>
~NYダウ史上高値更新、ドル/円は堅調~
 7月29日(月)~8月2日(金)までのマーケットは、FOMCや週末の米7月雇用統計を控えていることから、週前半では、日経平均やNYダウなど利益確定の売りが見られました。ドル/円は、円を買い戻す動きが強く一時97円台半ば付近まで下落しました。しかしその後、FOMCにおいて予想通り政策の変更はなく、声明文においても特段サプライズとなる内容がなかったため、ドル買い・円売りの流れとなり99円台半ば付近まで上昇。また、米5月ケースシラー住宅価格指数が16ヵ月連続で上昇していることや、7月ISM製造業景気指数が2年ぶりの高水準となったこと、新規失業保険申請件数が5年ぶりの低水準となるなど好材料が続いたため景気回復期待が高まり、NYダウは市場最高値を更新しました。しかし、週末の7月雇用統計において、失業率は7.4%と前回から改善したものの、非農業部門雇用者数が予想より弱く162,000人増に留まったことからドル売りは一服。また、中国7月PMI(購買担当者景気指数)が、前回50.1に対し今回50.3と強い内容であったことは市場の安心材料になりました。ユーロ圏の金融政策決定会合では政策金利が据え置かれましたが、ドラギECB総裁が低金利の継続を強調すると、ユーロは主要通貨に対しやや軟調になる場面もありました。結局、日経平均は週後半で勢いを取り戻し、14,466.16円と前週末比300円超のプラスで引け。NYダウは、15,658.36ドルと2日連続で史上最高値を更新して取り引きを終えました。
為替レート終値
 ドル/円 98.860円  豪ドル/円 87.970円
 ユーロ/円 131.300円  NZドル/円 77.42円
 ポンド/円 151.04円  南アランド/円 10.040円
 カナダドル/円 95.14円  スイスフラン/円 106.38円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
8月5日(月)
時間 注目点 予想 前回 
10:30
17:00

18:00
23:00
・豪 6月製造業新規受注
・ユーロ圏 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI/改定値)
・ユーロ圏 6月小売売上高
・米 7月ISM非製造業景況指数(総合)
+0.4%
49.6

-0.7%
53.1
+0.1%
49.6

+1.0%
52.2
8月6日(火)
時間 注目点  予想 前回
10:30

14:00
14:00
21:30
・豪 6月貿易収支

・日 6月景気一致指数(CI/速報値)
・日 6月景気先行指数(CI/速報値)
・米 6月貿易収支
8.00億豪ドル
105.1
107.3
-435億ドル
6.70億豪ドル4.1%
106.0
110.7
-450億ドル
チェック!
13:30 豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表。   0.25%引き下げられ2.50%となる見方が大半。
8月7日(水)
時間 注目点 予想 前回 
20:00
27:00
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 6月消費者信用残高

150億ドル
-3.7%
196億ドル
チェック!日銀金融政策決定会合1日目
8月8日(木)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
10:00
21:30
・日 6月国際収支 貿易収支
・豪 7月失業率
・米 新規失業保険申請件数



-618億円
5.7%
32.6万件
チェック!日銀金融政策決定会合、終了後会見
8月9日(金)
時間 注目点 予想 前回 
14:30
14:30
23:00
・中 7月鉱工業生産
・中 7月小売売上高
・米 6月卸売在庫
+8.9%
+13.4%
+0.4%
+8.9%
+13.3%
-0.5%
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 7月11日、日銀は、マネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」とし、7カ月連続の上方修正となりました。
 米国  0.25% 7月31日のFOMCで、政策金利を据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続し、量的緩和の縮小は、労働市場の見通しが大幅に改善するまで続けると改めて強調。ゼロ金利は、資産購入終了後も相当期間継続するののが適切とした。
 ユーロ圏  0.50% 8月1日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は「理事会は、ECBの主要政策金利が長期間にわたり現在の水準、もしくは下回る水準にとどまると予想している」と発言しフォアードガイダンス(将来の金融政策指針)を改めて示した。
 英国  0.50% 8月1日、BOEは、政策金利を0.5%で据え置くことを決定し、資産買い入れ枠を3,750億ポンドに維持。
 豪州  2.75% 7月2日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「引き続き景気・物価の下振れを警戒。追加利下げの余地がある」と言及し、更なる利下げの可能性を示した。
 南アフリカ  5.00% 7月18日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き。2012年7月の利下げ以降、6回合連続。通貨の下落と原油価格の上昇を受け、2013年~2015年のインフレ予想を引き上げられ、景気見通しは、電力供給の制約を主な理由に引き下げられました。
エフピー ’S Eye
~米第2四半期GDP~
2013年4月~6月期の米実質国内総生産(速報値/季節調整済み)が発表され、前期比+1.7%となりました。給与税(社会保障税)の減免が打ち切られたことや連邦歳出の強制削減等の財政緊縮が懸念されていましたが、その影響は最小限に抑えられ、民間設備投資や個人消費は底堅く推移しました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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