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市場概況<2013年7月第3週>
~バーナンキFRB議長の議会証言を受け、ドル/円・クロス円は底堅く~ 
 7月16日~19日のマーケットは、17日(水)に行われるバーナンキFRB議長の議会証言を控え、今後のQE3(量的緩和第3弾)の行方が注視されました。そのため序盤は様子見ムードが漂いましたが、事前に公表された証言原稿から、ハト派的な見解が示されたとマーケットは受け止め、QE3の早期縮小の可能性が後退したとの見方が広まりドルは売られました。その後の議会証言後の質疑応答では、年内の縮小に着手するとの発言があり今度はドルが買われるなどと、ドル/円・クロス円は、やや乱高下しました。主要企業の決算が相次ぐ中、堅調な内容が相次ぎ、新規失業保険申請者数やフィラデルフィア連銀景況指数などの指標も強い内容となるなど、市場はリスクオンムード。NYダウは18日(木)に、史上最高値を更新するなど底堅く推移し、結局、15,543.74ドルと前週末比で80ドル近く上昇し引けました。一方で日経平均は、週末の参議院選を前にポジション調整などもあり、ボラティリティが大きな場面もありましたが、結局14,589.91円と、こちらも前週末比で80円超上昇し取引を終えました。
為替レート終値
 ドル/円 100.355円  豪ドル/円 92.210円
 ユーロ/円 131.890円  NZドル/円 79.74円
 ポンド/円 153.26円  南アランド/円 10.165円
 カナダドル/円 96.79円  スイスフラン/円 106.71円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月22日(月)
時間 注目点 予想 前回 
23:00 ・米 6月中古住宅販売件数 +1.4% +3.4%
7月23日(火)
時間 注目点  予想 前回
22:00
23:00
23:00
・米 5月住宅価格指数
・ユーロ圏 7月消費者信頼感(速報値)
・米 7月リッチモンド連銀製造業指数
+0.8%
-18.3
9
+0.7%
-18.8
8
7月24日(水)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
17:00

20:00
23:00
・日 6月貿易統計(通関ベース)
・ユーロ圏 7月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 6月新築住宅販売件数
-1500億円
49.1


+1.9%
-9964億円
48.8

-2.6%
+2.1%
7月25日(木)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
17:00
21:30
・日 6月企業向けサービス価格指数
・ユーロ圏 マネーサプライM3
・米 前週分新規失業保険申請件数
+0.6%
+3.0%
34.0万件
+0.3%
+2.9%
33.4万件
6:00にニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)が政策金利を発表します。+2.5%に据え置くとの見方が大半です。
7月26日(金)
時間 注目点 予想 前回 
8:30
22:55
・日 6月全国消費者物価指数(CPI)
・米 7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

84.0
-0.3%
83.9
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 7月11日、日銀は、マネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」とし、7カ月連続の上方修正となりました。
 米国  0.25% 6月19日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。量的緩和の縮小を明示する中、金融政策は緩和のままであることを強調
 ユーロ圏  0.50% 7月4日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、今後のECBの金利政策について、「可能な限り長く、現水準かそれ以下の水準にとどめることになるだろう。インフレ懸念については、景気低迷と金融市場の落ち着きにより中期的に物価上昇が抑制されると予測している。」と述べた。
 英国  0.50% 7月4日、BOEは、カーニー新総裁の下、政策金利を0.5%で据え置くことを決定。「8月の政策委員会では”時間軸政策”の分析が重要な意味を持つ」とし、次の会合で低金利継続期間を予告し、長期金利引き下げを狙う新たな手法を導入することを示唆。
 豪州  2.75% 7月2日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「引き続き景気・物価の下振れを警戒。追加利下げの余地がある」と言及し、更なる利下げの可能性を示した。
 南アフリカ  5.00% 7月18日、SARBは市場予想通り政策金利を5%に据え置き。2012年7月の利下げ以降、6回合連続。通貨の下落と原油価格の上昇を受け、2013年~2015年のインフレ予想を引き上げられ、景気見通しは、電力供給の制約を主な理由に引き下げられました。
エフピー ’S Eye
~米、主要企業決算~
主要企業の決算が相次いでいますが、結果は、EPS(一株あたり利益)が市場の予想を上回る企業が多く、全体の7割程度に上っています。米経済回復への期待が高まりNYダウも史上最高値を更新しました。
          企業名           EPS(予想)   EPS(実績)  
 7月8日  アルコア  0.06  0.07
 7月12日  JPモルガン・チェース  
ウェルズ・ファーゴ
 1.45
0.93
 1.54
0.98
 7月15日  シティグループ  1.18  1.25
 7月16日  コカ・コーラ
ゴールドマン・サックス
 0.63
2.89
 0.63
3.70
 7月17日  バンカメ
IBM
インテル
 0.26
3.78
0.39
 0.32
3.91
0.39
 7月18日  モルガン・スタンレー
マイクロソフト
グーグル
 0.43
0.75
10.80
 0.45
0.66
9.56
                      (参考資料)三菱UFJ投信レポート



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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