トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2013年7月第2週














































市場概況<2013年7月第2週>
~NYダウ史上高値更新~ 
 7月8日(月)~12日(金)のマーケットは、前週末発表された、米雇用統計が強い内容となったことから、QE3(量的緩和策第3弾)が早期縮小するとの見方が強まり、ドル/円は101円台半ばを目指すなどドル買いでスタート。ドルストレートで堅調に推移しました。10日(水)に発表されたFOMC議事録において、QE3の早期縮小について意見が二分していたことが分かるとドル/円は神経質な展開となりましたが、その後のバーナンキFRB議長が講演で、現状のインフレ率や雇用情勢ではQE3は継続されると言及するとドル買いの巻き戻しが起こりました。国内では参議院選を控えており、またユーロ圏ではポーランドの政局混迷、豪州は、中国の成長鈍化懸念による先行き不透明感が意識されました。米景気回復期待が徐々に織り込まれる格好となり、今週始まった米企業決算にも注目が集まる中、NYダウやS&P500は史上最高値を更新するなど堅調に推移し、結局NYダウは、15,464.30ドルと、320ドル超上昇し取り引きを終えました。日経平均は、14,506.25円と190円超の上昇で引け。
 また、10日(水)11日(木)に開催された日銀金融政策決定会合では、特に目新しい材料はなく、全会一致でこれまでの緩和姿勢を継続すると示しました。
為替レート終値
 ドル/円 99.350円  豪ドル/円 90.010円
 ユーロ/円 129.840円  NZドル/円 77.40円
 ポンド/円 150.07円  南アランド/円 9.950円
 カナダドル/円 95.61円  スイスフラン/円 105.04円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月15日(月)
時間 注目点 予想 前回 
21:30
23:00
・米 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・米 5月企業在庫
7.84
+0.3%
7月16日(火)
時間 注目点  予想 前回
17:30
18:00
21:30
22:15
23:00
・英 6月消費者物価指数(CPI)
・ユーロ圏 5月貿易収支
・米 6月消費者物価指数(CPI)
・米 6月鉱工業生産
・米 7月NAHB住宅市場指数
+0.2%
149億EUR
+0.1%
0.00%
52
チェック10:30 豪準備銀行(中央銀行)が、金融政策会合議事要旨を公表します。 
7月17日(水)
時間 注目点 予想 前回 
17:30
18:00
20:00
21:30
27:00
・英 6月失業率
・ユーロ圏 5月建設支出
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 6月建設許可件数
・米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4.50%


97.4万件
チェック8:50 日銀が、金融政策決定会合議事要旨を公表します。 また、英中銀金融政策委員会(MPC)の議事要旨も発表されます。 
21:30には、カナダ銀行が政策金利を発表します。(+1.00%に据え置くとの見方が大半です。) 
7月18日(木)
時間 注目点 予想 前回 
17:00
17:30
21:30
23:00
・ユーロ圏 5月経常収支
・英 6月小売売上高指数
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

+2.10%

12.5
7月19日(金)
時間 注目点 予想 前回 
13:30 ・日 5月全産業活動指数
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 7月11日、日銀は、マネタリーベース(資金供給量)を年間60~70兆円増加させるなど現状を維持。景気判断は「穏やかに回復しつつある」とし、7カ月連続の上方修正となりました。
 米国  0.25% 6月19日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。量的緩和の縮小を明示する中、金融政策は緩和のままであることを強調
 ユーロ圏  0.50% 7月4日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。ドラギ総裁は、今後のECBの金利政策について、「可能な限り長く、現水準かそれ以下の水準にとどめることになるだろう。インフレ懸念については、景気低迷と金融市場の落ち着きにより中期的に物価上昇が抑制されると予測している。」と述べた。
 英国  0.50% 7月4日、BOEは、カーニー新総裁の下、政策金利を0.5%で据え置くことを決定。「8月の政策委員会では”時間軸政策”の分析が重要な意味を持つ」とし、次の会合で低金利継続期間を予告し、長期金利引き下げを狙う新たな手法を導入することを示唆。
 豪州  2.75% 7月2日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「引き続き景気・物価の下振れを警戒。追加利下げの余地がある」と言及し、更なる利下げの可能性を示した。
 南アフリカ  5.00% 5月23日、SARBは政策金利を市場の大方の予想通り、5%に据え置いた。南アの景気回復の足取りは重いものの、通貨ランドの下落がインフレ懸念を高めている中、足元のインフレ率はSARBの目標レンジ上限に近付いていることが据え置きの背景と見られる。
エフピー ’S Eye
~ユーロ圏の格付け引き下げ~
格付け会社S&Pが、イタリア国債格付けをBBB+からBBBに引き下げました。s&Pは「今回の格付け引き下げは、イタリアのこの10年間の実質成長率が平均でマイナス0.04%であることに加え、経済見通しがさらに悪化しているとのわれわれの見解を反映したものだ」などと示し、景気の見通しが悪化していることや金融システムの機能が低下していることを理由としました。また今週は、格付け会社フィッチが、仏の格付けを最上級のAAAからAA+に引き下げており、ユーロ危機を背景に景気回復が不透明であることを示しました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

トップページ週刊!マーケット動向>市場概況2013年7月第1週