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市場概況<2013年7月第1週>
~日経平均14,000円台回復 ドル/円はドル高基調~
週明けの日経平均株価は、朝方発表された日銀短観(企業短期経済観測調査)が強い内容であったことから前週末比プラスで寄り付き、中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)の結果が足を引っ張る場面もありましたが、その後勢いを取り戻し力強く週のスタートを切りました。ドル/円も99円台で推移するなどドルが買われました。エジプト情勢の悪化を受け、原油先物が急騰。中6月非製造業PMIは弱い内容となり中国経済の低迷を印象付けました。ユーロ圏においては、ポルトガルの財務相が辞任を表明するなど財政健全化への不透明感が台頭し、同国10年債利回りは6%台から8%台へ急上昇。週初めに6月11日以来の130円台を回復していたユーロ/円でしたが、その後は下落基調へ。ECB理事会において政策金利は据え置かれ、ドラギ総裁が、必要な限り金融政策を緩和的に止めるとハト派的な発言をしたことも材料視されました。週末には注目の米雇用統計が発表され、失業率は7.6%と前回と同水準であったものの、非農業部門雇用者数は+19.5万人と景気判断の20万人に近づき、FOMCが9月には量的緩和縮小を開始するとの見方が強まったことからドル/円は101円台まで上昇。結局
今週の日経平均は14,309.97円と5週ぶりに14,000円台を回復し引け。ドル/円も100円の大台に乗せ101円台を目指すなど5月31日以来の水準となりました。NYダウは、15,135.84ドルと15,000ドルを回復して取引を終えました。
豪中銀は、豪ドルが依然高い水準にあり、一段と下落する可能性があること、インフレ次第で更なる利下げ余地があることを示すと豪ドルは次第に売られました。
為替レート終値
 ドル/円 101.210円  豪ドル/円 91.705円
 ユーロ/円 129.865円  NZドル/円 78.07円
 ポンド/円 150.83円  南アランド/円 9.935円
 カナダドル/円 95.75円  スイスフラン/円 105.10円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月8日(月)
時間 注目点 予想 前回 
21:30 ・加 5月住宅建設許可件数 +10.50%
7月9日(火)
時間 注目点  予想 前回
8:50
17:30
・日 マネーストックM2
・英 5月鉱工業生産指数
+3.40%
+0.1%
7月10日(水)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
8:50
8:50
20:00
23:00
27:00
・日 5月第三次産業活動指数
・日 6月国内企業物価指数(前月比)
・日 6月国内企業物価指数
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 5月卸売在庫
・米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
0.0%
+0.6%
+0.1%

+0.2%
日銀・金融政策決定会合1日目です。   
7月11日(木)
時間 注目点 予想 前回 
21:30
27:00
・米 前週分新規失業保険申請件数
・米 6月月次財政収支

日銀金融政策決定会合終了後に、決定内容が発表されます。   
7月12日(金)
時間 注目点 予想 前回 
13:30
18:00
21:30
22:55
・日 5月鉱工業生産・確報値
・ユーロ圏 5月鉱工業生産
・米 6月卸売物価指数(PPI)
・米 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

+0.40%
+0.50%
 主要国の政策金利等
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 5月22日、マネタリーベースを年間60~70兆円ペースで増加するよう金融市場調整を行い、2年で2%の物価物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に継続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続すると発表。
 米国  0.25% 6月19日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。量的緩和の縮小を明示する中、金融政策は緩和のままであることを強調
 ユーロ圏  0.50% 7月4日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。政策金利が今後長期間にわたり過去最低水準にとどまることや、更なる追加利下げの可能性を示唆。
 英国  0.50% 7月4日、BOEは、カーニー新総裁の下、政策金利を0.5%で据え置くことを決定。「8月の政策委員会では”時間軸政策”の分析が重要な意味を持つ」とし、次の会合で低金利継続期間を予告し、長期金利引き下げを狙う新たな手法を導入することを示唆。
 豪州  2.75% 7月2日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「引き続き景気・物価の下振れを警戒。追加利下げの余地がある」と言及し、更なる利下げの可能性を示した。
 南アフリカ  5.00% 5月23日、SARBは政策金利を市場の大方の予想通り、5%に据え置いた。南アの景気回復の足取りは重いものの、通貨ランドの下落がインフレ懸念を高めている中、足元のインフレ率はSARBの目標レンジ上限に近付いていることが据え置きの背景と見られる。
エフピー ’S Eye
~日銀短観で足場を確認~
企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業製造業で前回3月調査の-8から+4と大幅改善となりました。プラスに転じたのは2011年9月以来の7四半期ぶりで、3か月後の先行き見通しも+10となっており、アベノミクスへの期待が続く中、企業の前向きな姿勢が浮き彫りになりました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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