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市場概況<2013年6月第4週>
~中国の短期金利急騰によりリスクオフへ~ 
 6月24日(月)~28日(金)は、前週FOMCにおいてQE3(量的緩和第3弾)縮小への方向性が示されたことが意識される中、中国の短期金利が急騰し上海総合指数などの中国株が大幅安となったことがクローズアップされリスクオフのムードとなりました。日経平均も週前半は大幅下落。NYダウは、米長期債利回りが2011年8月以来の一時2.66%まで上昇していることも嫌気され、QE3縮小の可能性を前に金融資産が一端調整売りが行われているとの見方も広がりました。その後、中国の周小川総裁が「各種の手段を使って、市場の安定を守る」と資金供給に柔軟な姿勢を示したことや、FRBのパウエル理事やタドリーNY連銀総裁が、経済の回復が弱ければ量的緩和縮小の時期の先延ばしもありうることを言及したことで落ち着きを取り戻しました。米GDP(確報値)は下方修正されましたが、これも緩和縮小見通しを後退させると市場は好感。今週のドル/円は、97円台を下抜ける場面もありましたが、日米金利差拡大のドル買いや、東京都議選で自民公明が圧勝したことから参議院選への期待も高まるなど円売り材料もあり、週末にかけ99円台半ばを目指す場面に。日経平均は、13,677.32円と440円超上昇し引けました。一時15,000ドルを回復していたNYダウは、利益確定が見られ14,909.60ドルで取り引き終了。
為替レート終値
 ドル/円 99.170円  豪ドル/円 90.675円
 ユーロ/円 129.105円  NZドル/円 76.82円
 ポンド/円 150.85円  南アランド/円 10.040円
 カナダドル/円 94.30円  スイスフラン/円 105.00円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
7月1日(月)
時間 注目点 予想 前回 
8:50
10:00
10:45
17:30
18:00
23:00
23:00
・日 期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断4Q
・中 6月製造業購買担当者景気指数(PMI)
・中 6月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)
・英 6月製造業購買担当者景気指数
・ユーロ圏 5月失業率
・米5月建設支出(前月比)
・米6月ISM製造業景況指数
3
50.1
48.3
51.0
12.3%
+0.6%
50.5
-8
50.8
49.2
51.3
12.2%
+0.4%
49.0
7月2日(火)
時間 注目点  予想 前回
8:50
23:00
・日 6月マネタリーベース(前年比)
・米 5月製造業受注指数(前月比)

+1.4%
+31.6%
+1.0%
チェック!
13:30  豪中央銀行(RBA)政策金利発表されます。現行の2.75%で据え置くとの見方が大半です。
7月3日(水)
時間 注目点 予想 前回 
10:30
18:00
20:00
21:15
21:30
21:30
23:00
・豪 5月貿易収支
・ユーロ圏 5月小売売上高(前月比)
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 6月ADP雇用統計(前月比)
・米 5月貿易収支
・米 新規失業保険申請件数
・米 6月ISM非製造業景気指数
+0.53億豪ドル
+0.1%
+16.0万人
15.5万人
-402億ドル
34.5万件
54.2
+0.28億豪ドル
-0.5%
-3.0%
13.5万人
-403億ドル
34.6万件
53.7
7月4日(木)
時間 注目点 予想 前回 

9:30
米国は、独立記念日により休場
・日 黒田日銀総裁講演

 チェック! 
20:00から英中央銀行(MPC)、20:45から欧州中央銀行(ECB)の政策金利が発表されます。両国とも現行の0.50%で据え置くと見方が大半です。
7月5日(金)
時間 注目点 予想 前回 
14:00
19:00
19:00

21:30
21:30
・日 5月景気一致指数(CI)・速報値
・独 5月製造業受注指数(前月比)
・ユーロ圏 LTRO(3年流動性供給オペ)資金の返済額公表
・米 6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
・米 6月失業率




16.5万人
7.5%
95.3
-2.3%


17.5万人
7.6%
 主要国の政策金利等
 
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 5月22日、マネタリーベースを年間60~70兆円ペースで増加するよう金融市場調整を行い、2年で2%の物価物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に継続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続すると発表。
 米国  0.25% 6月19日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。量的緩和の縮小を明示する中、金融政策は緩和のままであることを強調
 ユーロ圏  0.50% 6月6日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。欧州金融危機による先行き不透明感が強う中、ユーロ圏の金融機関は中小企業向け貸出に慎重になり、中小企業の資金調達が困難になりつつある傾向がみられている。ドラギ総裁は「それに対するいろいろな対策について議論しているが、現在その対策を打つ必要はない」と述べた。
 英国  0.50% 6月6日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%に据え置くことを決定。緩やかに景気が回復している兆候が表れるなか、次期総裁にカーニー・カナダ中銀総裁が7月に就任するまで、政策を温存させたい格好。金融政策委員会(MPC)はカーニー氏が就任する7月まで政策を維持するとの見通しを示した。
 豪州  2.75% 6月4日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「現在の金融緩和は、インフレ目標の達成と一致するとともに、今後の成長強化に寄与すると考えられる」と言及し緩和余地があることを示した。
 南アフリカ  5.00% 5月23日、SARBは政策金利を市場の大方の予想通り、5%に据え置いた。南アの景気回復の足取りは重いものの、通貨ランドの下落がインフレ懸念を高めている中、足元のインフレ率はSARBの目標レンジ上限に近付いていることが据え置きの背景と見られる。
エフピー ’S Eye
~中国 短期金利急騰~
中国の短期金融市場で3週間にわたり金利が急騰しました。これは、4月下旬に国家外為管理局が人民元の投機取引に対し規制を強化したことが主因とされています。動揺する市場に対し人民銀行は「政府の政策に沿って慎重な量とペースで融資を行い、実体経済を支えてきたものの、一時的に資金不足に陥った金融機関に対し、流動性支援を提供する」と示し市場の混乱解消への姿勢を示しました。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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