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市場概況<2013年6月第3週>
~FOMCにて量的緩和縮小への方向性示される~ 
 6月17日(月)~21日(金)は、FOMC(米連邦市場委員会)後のバーナンキFRB議長の会見を受け、株安・円安の流れとなりました。
 週明けのマーケットは、18日(火)から2日間で行われるFOMCが注目され動き難いムードの中、日経平均は軟調にスタート。一時100円超のマイナスとなりましたがその後は一時300円超上昇するなどボラティリティが大きい展開でした。G8(先進国首脳会議)の声明が発表される場面では、アベノミクスへの理解が示されたことでドル/円はドル買い方向へ。注目のFOMC後にバーナンキFRB議長が会見を行うと、米経済成長の見通しが想定通りに推移するなら年内にQE3(量的緩和第3弾)が縮小される可能性があることを示しました。これを受けドル/円は、94円台から一時98円台前半付近まで上昇。NYダウは下落する展開となりました。日経平均は、NYダウの影響を強く受ける展開でしたが、週末21日(金)午後になると為替主導の展開となり、結局、13,230.13円と前週末比+543.61円で引け。NYダウは、前週末比-270.78円の14,799.40ドルで取り引きを終え15,000円を割り込みました。米10年債利回りは、一時2.45%台へ上昇し2011年8月以来の水準になるなど、金利差拡大でドルが買われる要因に。また、中国のHSBC製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)が48.3と9か月ぶりの水準となったことは、豪ドルやNZドル売りに繋がりました。
為替レート終値
 ドル/円 97.755円  豪ドル/円 90.265円
 ユーロ/円 128.285円  NZドル/円 75.84円
 ポンド/円 150.79円  南アランド/円 9.620円
 カナダドル/円 93.40円  スイスフラン/円 104.60円
※週末の東京金融取引所清算価格より 
今後の注目指標
6月24日(月)
時間 注目点 予想 前回 
17:00 ・独 6月IFO景気動向指数 105.9 105.7
6月25日(火)
時間 注目点  予想 前回
21:30
22:00
23:00
23:00
・米 5月耐久財受注
・米 4月ケース・シラー住宅価格指数
・米 6月消費者信頼感指数
・米 6月リッチモンド連銀製造業指数
2.0%
10.4%
75.8
3.5%
10.9%
76.2
-2
6月26日(水)
時間 注目点 予想 前回 
20:00
21:30
・米 MBA住宅ローン申請指数
・米 第1四半期実質国内総生産/GDP確報値

+2.4%
-3.3%
+2.4%
6月27日(木)
時間 注目点 予想 前回 
18:00
21:30
・ユーロ圏 6月消費者信頼感(確定値)
・米 前週分新規失業保険申請件数

-18.8
35.4万件
6月28日(金)
時間 注目点 予想 前回 
8:30
8:50
22:45
22:55
・日 5月失業率
・日 5月鉱工業生産/速報値
・米 6月シカゴ購買部協会景気指数
・米 6月ミシガン大学消費者態度指数/確報値
+4.0%
+0.2%
55.0
83.0
+4.1%
+0.9%
58.7
82.7
 主要国の政策金利等
 
 国名 政策金利   コメントなど
 日本  0.1% 5月22日、マネタリーベースを年間60~70兆円ペースで増加するよう金融市場調整を行い、2年で2%の物価物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に継続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続すると発表。
 米国  0.25% 6月19日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。量的緩和の縮小を明示する中、金融政策は緩和のままであることを強調
 ユーロ圏  0.50% 6月6日、ECBは政策金利を0.50%に据え置くことを決定。欧州金融危機による先行き不透明感が強う中、ユーロ圏の金融機関は中小企業向け貸出に慎重になり、中小企業の資金調達が困難になりつつある傾向がみられている。ドラギ総裁は「それに対するいろいろな対策について議論しているが、現在その対策を打つ必要はない」と述べた。
 英国  0.50% 6月6日、BOEは、政策金利を過去最低の0.5%に据え置くことを決定。緩やかに景気が回復している兆候が表れるなか、次期総裁にカーニー・カナダ中銀総裁が7月に就任するまで、政策を温存させたい格好。金融政策委員会(MPC)はカーニー氏が就任する7月まで政策を維持するとの見通しを示した。
 豪州  2.75% 6月4日、RBAは政策金利を2.75%に据え置く事を決定。豪中銀は「現在の金融緩和は、インフレ目標の達成と一致するとともに、今後の成長強化に寄与すると考えられる」と言及し緩和余地があることを示した。
 南アフリカ  5.00% 5月23日、SARBは政策金利を市場の大方の予想通り、5%に据え置いた。南アの景気回復の足取りは重いものの、通貨ランドの下落がインフレ懸念を高めている中、足元のインフレ率はSARBの目標レンジ上限に近付いていることが据え置きの背景と見られる。
エフピー ’S Eye
~米国金融政策の行方~
FOMCにおいて、経済がシナリオ通りであれば本年中に量的緩和縮小を開始する可能性が高いことを示し、9月開始が市場のコンセンサスとなっています。その後2014年半ばに終了することを示唆していますが、ゼロ金利政策については、失業率が6.5%を上回り、1~2年先のインフレ見通しが2.5%以内にある間は継続されると、これまで通りの見解となっており量的緩和縮小との時間差が大きい事を強調しています。



尚、先々の相場展開などを保証するものではありませんので、
投資はご自身の判断にて行っていただくよう十分にご留意ください。

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