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 | 市場概況<2013年4月第5週> | 
            
              | ~米雇用統計を市場は好感、ドル/円99円台を回復~ 4月29日(月)~5月3日(金)は、主要国で祝日となり閑散とする中、週末の米雇用統計が大幅に改善していたことが好感されリスクオンに。ドル/円は99円台を回復、NYダウは史上最高値を更新しました。
 週明け29日(月)は、本邦と中国が祝日であったためアジア時間は閑散とした取り引きとなりましたが、先週末、日銀金融政策や展望レポートにおいて目新しい材料がなかったことや、米第1四半期GDPが予想より弱い内容であったことが余韻となりドル/円は97円台前半付近まで売られました。米3月中古住宅販売保留件数が強い内容であることが伝わる場面ではドル上昇の要因となり、同時にNYダウも勢いよく上昇も。一方、イタリアでは、大連立が発足し2か月の政治空白が収束することを市場は好感し、イタリア国債利回りは、5年・10年債ともに2010年10月以来の水準となるなど、ユーロ圏の安心材料に繋がりました。30日(火)には、本邦3月失業率が発表され、予想4.2%に対し結果4.1%と強い内容でしたが、市場の影響は限定的で、むしろ連休の狭間で全般的に動き難いムードが漂いました。また、米シカゴ購買部協会景気指数や中4月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想より弱い内容であることが伝わると、リスクオフの様相となり、欧州圏がメーデーのため市場が閑散とする中、FOMCへの緩和期待が高まりました。そのFOMCでは「どちらかと言えば改善傾向も、失業率は高い」「成長を抑制している」「購入ペースは減少または増加の用意がある」と前回より景気判断の表現が引下げられ、緩和策にも含みを持たせたことから、QE3が当面続く見方が強まりドル売りへ。2日(木)になると、4連休を前に日経平均が前日比100円超マイナスで推移するなどリスク回避ムードが強く、週末の米雇用統計やECB理事会を控え動き難い様相でしたが、米新規失業保険申請件数が約5年ぶりの低水準となったことは好感されました。注目のECB理事会では、予想通り政策金利を0.25%引き下げ0.5%となり、ドラギECB総裁が、今後のマイナス預金金利の可能性について言及したことが伝わるとユーロは一気に売られました。週末は、米4月非農業部門雇用者数が強い内容となりドル/円は99円台を回復。NYダウは、一時170ドル以上値上がりし15,009.59ドルをつけ、取り引き時間中の最高値を更新しました。終値も先週末比260円超プラスの14,973.96ドルと史上最高値を更新。日経平均は連休前の2日(木)13,694.04円で引け、先週末比190円超マイナスとなりました。
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              | 為替レート終値 | 
            
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                  ※週末の東京金融取引所清算価格より
                    | ドル/円 | 99.025円 | 豪ドル/円 | 102.200円 |  
                    | ユーロ/円 | 129.930円 | NZドル/円 | 84.66円 |  
                    | ポンド/円 | 154.20円 | 南アランド/円 | 11.115円 |  
                    | カナダドル/円 | 98.27円 | スイスフラン/円 | 105.83円 |  
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              | 今後の注目指標 | 
            
              | 5月6日(月) 
 
                
                  5月7日(火)
                    | 時間 | 注目点 | 予想 | 前回 |  
                    | 10:30 | ・英 3月小売売上高(前月比) | +0.1% | +1.3% |  
 
                
                  5月8日(水)
                    | 時間 | 注目点 | 予想 | 前回 |  |  
                    | 13:30・豪準備銀行(中央銀行)政策金利が発表されます。+3.00%で据え置くとの見方が大半です。 |  
                    | 28:00 | ・米 3月消費者信用残高(前月比)   160億USD | 181億USD |  
 
                
                  5月9日(木)
                    | 時間 | 注目点 | 予想 | 前回 |  
                    | ・英 中銀金融政策委員会(MPC)1日目が開催されます。 |  
 
                
                  5月10日(金)
                    | 時間 | 注目点 | 予想 | 前回 |  
                    | 10:30 17:00
 17:30
 | ・豪 4月失業率 ・ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
 ・英 3月製造業生産指数(前月比)
 | 5.6% 
 +0.3%
 | 5.6% 
 +0.8%
 |  
                    | 20:00 英イングランド銀行(BOE、英中央銀行)の金利が発表されます。+0.50%で据え置くとの見方が大半です。 |  
 
                
                  
                    | 時間 | 注目点 | 予想 | 前回 |  
                    | 8:50 17:30
 27:00
 | ・日 3月国際収支・経常収支 ・英 3月貿易収支
 ・米 4月月次財政収支
 | 1兆2163億円 -90.00億GBP
 1065億USD
 | 6374億円 -94.16億GBP
 -1065億USD
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              |  | 
            
              | 主要国の政策金利等 | 
            
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                    | 国名 | 政策金利 | コメントなど |  
                    | 日本 | 0.1% | 4月26日、マネタリーベースを年間60~70兆円ペースで増加する金融政策を維持し、平成26年末には270兆円まで拡大。2年で2%の物価目標を達成すると言及。 |  
                    | 米国 | 0.25% | 5月1日のFOMCで、政策金利の据え置くと発表。月850億ドルのMBSと米国債購入を継続。「どちらかと言えば改善傾向も、失業率は高い」「成長を抑制している」「購入ペースは減少または増加の用意がある」と前回より景気判断の表現が引下げられた。 |  
                    | ユーロ圏 | 0.50% | 5月2日ECBは政策金利を0.25%引き下げ0.50%と発表。下限金利の中銀預金金利はゼロ、上限金利の限界貸出金利も1.50%に据え置き。ドラギ総裁はマイナスの預金金利の可能性について言及した。 |  
                    | 英国 | 0.50% | 4月4日、BOEは、政策金利を0.50%で据え置くことを決定。先月開始した中長期国債等の買い取りによる量的緩和は、予定通りのペースで継続する模様。 |  
                    | 豪州 | 3.00% | 4月2日、RBAは、政策金利を3.00%で据え置くことを決定。スティーブンス総裁は「過去の利下げによる景気拡大効果が出ている」と示す。据え置きは3回連続。 |  
                    | 南アフリカ | 5.00% | 3月20日、市場予想通り5.00%、昨年7月に引下げられて以来4会合連続の据え置き。ギル・マーカス総裁は「前回の会合以来、国内経済は緩やかながら成長を試す展開だが、インフレ率の上昇や依然困難な状況が続く労使関係など、考慮するべき状況もあった」と言及。 |  | 
            
              |  | 
            
              | エフピー ’S Eye | 
            
              | ~米・非農業部門雇用者数変化~ 財政緊縮の影響もあり強弱入り乱れる指標が続く中、非農業部門雇用者数変化が予想14.5万人に対し結果16.5万人、同4月失業率は予想7.6%に対し結果7.5%と強い内容であったことを市場は好感、米国経済回復への期待感が高まりました。
 
 【参考】米非農業部門雇用者数変化の推移               単位:万人
 
 
 
                  
                    |  | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |  
                    | 2013年 | 15.7 | 23.6 | 8.8 | 16.5 |  |  |  |  |  |  |  |  |  
                    | 2012年 | 24.3 | 22.7 | 12.0 | 11.5 | 6.9 | 8.0 | 16.3 | 9.6 | 11.4 | 17.1 | 14.6 | 15.5 |  
                    | 2011年 | 3.6 | 19.2 | 21.6 | 24.4 | 5.4 | 1.8 | 11.7 | 6.8 | 10.3 | 8.0 | 12.0 | 20.0 |  
                    | 2010年 | -2.0 | -3.6 | 16.2 | 29.0 | 43.1 | -12.5 | -13.1 | -5.4 | -9.5 | 15.1 | 3.9 | 10.3 |  
                    | 2009年 | -59.8 | -65.1 | -66.3 | -53.9 | -34.5 | -46.7 | -24.7 | -21.6 | -26.3 | -19.0 | -1.1 | -8.5 |  |